かつて、ハリウッド映画を筋肉が席巻した時代があった。鍛え上げられた肉体を誇示するスターが人気を博した時代という意味だ。言うまでもなく、それを牽引したのが『ロッキー』(1976)のシルベスター・スタローンと、後を追うように『コナン・ザ・グレート』(1982)でメジャーデビューし、スタローンのライバルに躍り出たアーノルド・シュワルツェネッガーである。 1970年代後半~80年代を席巻した2大スター 2人の筋肉比べは熾烈を極める。『ロッキー』シリーズの2作目までは主に筋肉の増量に努めたスタローンは、『ロッキー3』(1982)からは体脂肪率を落とす作戦に変更する。量より質にこだわれば見た目もついてくるというわけだ。
![スタローン、シュワルツェネッガーの“2大巨頭”からトム、ブラピを経て“スリム”なティモシー・シャラメへ 「筋肉」と「ヒーロー」のハリウッド史 | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2aee23b37bf6163d793875791cd78e9e6dfb8be0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2F1%2Fd%2F1200wm%2Fimg_1d6a6f8967f0715abad4af63cdbfd306250916.jpg)