2022年8月20日のブックマーク (2件)

  • ウォン・カーウァイ『ブエノスアイレス』。男性同士の愛を描いた重要作を3つの視点で再考 | CINRA

    『欲望の翼』(1990年)や『恋する惑星』(1994年)など、1990年代から数多くのヒット作に恵まれた香港の映画監督ウォン・カーウァイ。その主要5作品が4Kレストア版として生まれ変わり、8月19日より日国内で順次公開される。新たな光が色鮮やかに照らす珠玉の作品群のなかでも注目したいのが、今年公開25周年を迎える『ブエノスアイレス』(1997年)だ。 香港の男性同士の実らぬ愛を描いた作に対する公開当時の批評や配給・興行の状況は、HIVの出現によって深刻化した同性愛嫌悪もあって決して自由なものではなかったといえよう。たとえば韓国では、同性愛のテーマを理由に、倫理委員会による輸入審議で同作が「不合格」の判決を受け、劇場公開が大幅に遅れたのだという。 そのような状況にもかかわらず『ブエノスアイレス』は、香港を含む東アジアの映画史において最も重要な「ゲイ映画」の一つとして今日まで高い国際的評価

    ウォン・カーウァイ『ブエノスアイレス』。男性同士の愛を描いた重要作を3つの視点で再考 | CINRA
  • 中絶は「恥」ではない。実体験をもとにひとりの女性を描いた『セイント・フランシス』主演の想い | CINRA

    レズビアンカップルのもとでナニーとして働きはじめる34歳の女性ブリジットを描く『セイント・フランシス』。8月19日公開のこの映画は、性や身体にまつわるさまざまな対話を私たちに提示してくれる。それは映画においてだけではなく、私たちが実際に生きている生活においても、なかなか詳らかにできずにいた対話だ。この映画を観た多くの人たちが、きっと劇場を出たあとにすぐ誰かと話をしたくてたまらなくなるだろう。 『セイント・フランシス』が決して絵空事ではなく、わたしたちの生そのもののリアリティをとらえられているのは、主演・脚を務めたケリー・オサリヴァンが自身の人生を色濃く反映させているからかもしれない。今回行なったインタビューで、オサリヴァンは中絶など女性の身体のタブーを巡る問題、同性愛と異性愛、そして自分の物語を語ることの重要性について共有してくれた。 ―作は女性の身体の問題をひとつのテーマにしていなが

    中絶は「恥」ではない。実体験をもとにひとりの女性を描いた『セイント・フランシス』主演の想い | CINRA