セントジョンズカレッジの合唱団に加わった女子たち=2022年7月9日、ケンブリッジ、Tom Jamieson/©The New York Times
セントジョンズカレッジの合唱団に加わった女子たち=2022年7月9日、ケンブリッジ、Tom Jamieson/©The New York Times
ロゼッタ@ローマ 今からもう20年以上前になる。イタリア中部の小さな街で短期留学をするため、その前後の1週間ほどをローマで過ごした。決して高級ではないホテルに朝食を取りに行くと、決まって亀の甲のような形をした丸いパンとコーヒーカップが席に置いてあった。 パンの名前はロゼッタ。「小さなバラ」という意味で、真ん中についている丸い突起と甲羅のような模様が、バラの花に似ていることからそう呼ばれる。こぶし大の大きさだったが、中は空洞。その時は正直、それほどおいしいとは思わなかった。ただローマ出身の知人によると、「ローマのパンといえばロゼッタ」で、確かに街のどこのパン屋に行っても、当たり前のように売っていた。 「ツィア・ロゼッタ」で使われるロゼッタ。昔ながらの大きなサイズと、おつまみにもなるミニサイズがある ところが、時代は変わったらしい。昨年秋からローマで暮らしているが、ロゼッタを見る機会がめっきり
「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989–2019」の会場=京都市京セラ美術館、Photo:Kioku Keizo 美術批評家の椹木野衣(さわらぎ・のい)キュレーションによる展覧会「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ)1989-2019」(京都市京セラ美術館、2021年1月23日~4月11日)は、今年最も話題の展覧会の一つだろう。約30年の平成年間を三つに区分し、平成の美術と社会を振り返る内容である。 目玉の一つは、展示室入口にそびえ立つ長さ16 メートルの年表「平成の壁」。黒板とチョークの手書き文字が、泡のように「現れては消える」という本展のコンセプトにつながるイメージをうまく表している。 展示作品の一つ「平成の壁」=京都市京セラ美術館、Photo:Kioku Keizo しかし注意すべきは、本展にはアーティスト14組(と1組の資料展示)しか選ばれていないこととだ。形態が「グループま
・シルクロードの旅で立ち寄ったパキスタン ・祭りに魅せられ居候、現地の男性と結婚 ・伝統の儀礼や習わしを子供に伝える活動 7千メートル級の山がそびえるパキスタン北西部の山奥で、独自の風習を守る少数民族「カラーシャ」と家族のちぎりを結び、現地の男性と結婚して暮らしている日本人女性がいる。佐賀県出身の写真家、和田晶子さん(69)。 1987年にカラーシャの谷を初めて訪問し、自然に寄り添った暮らしに魅せられた。季節ごとの伝統儀式をカメラに収めながら、ペンネーム「わだ晶子」で文筆活動も続けている。 和田さんは十代の頃から海外への憧れを抱いていた。ビートルズのジョージ・ハリソンのファンクラブに入り、彼が影響を受けていたインドにも興味を持つようになった。 ところが、高校3年生の時、実家の電気設備会社が倒産する。写真の勉強をしたかったこともあり、東京に出て学費を稼ぐことにした。 目黒区の機械部品会社の社
ホワイトハウス周辺で装甲車とともに警備態勢につく警官隊=ワシントン、ランハム裕子撮影、2020年6月3日 セドリック・アレキサンダーさん(フロリダ州、元ジョージア州ディカーブ郡警察署長、66歳) セドリックさんがフロリダ州ペンサコーラで生まれた1954年、米国では「ジム・クロー法」(1876年から1964年にかけて存在した人種差別的内容を含む米国南部諸州の州法の総称)のもと、人種隔離政策が当然の如く施行されていた。同じ年、公立学校で黒人と白人の生徒を分離するというカンザス州法を違憲とする判決が出たことにより、「分離すれども平等」の原理がついに覆された。この「ブラウン判決」が人種統合と公民権運動への道を開いた。 キング牧師記念碑の前で膝まずき、ジョージ・フロイドさんが首を押さえ付けられ苦しんだ8分46秒間、拳をあげて祈る人たち=ワシントン、ランハム裕子撮影、2020年6月19日 セドリックさ
先日、グラビア女優でライターの石川優実さんが「職場で女性がヒールやパンプスを履くことを強制する風習をなくしたい」とこれに賛同する1万8800人分の署名を厚生労働省に提出しました。change.orgでの運動には#KuTooという名前がついており、日本語の「靴」(くつ)と「苦痛」(くつう)をかけて、英語の#MeTooをなぞらえたものです。 同氏が署名を厚生労働省に提出した後、衆院厚労委員会で厚労相の根本匠氏が「(女性の)ハイヒールやパンプスの義務付けは社会通念に照らして業務上必要な範囲かと思います。」と自らの見解を語り、これをうけてパンプスやハイヒールが果たして「本当に業務上に必要なものなのか」が世間では議論になっています。 筆者はかねてより女性のみがハイヒールの着用を義務付けられていたり、それに伴いストッキングの着用 を義務付けられていたりすることに疑問を持っていましたので、この#KuTo
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