スマートグリッドは、米国の老朽化したインフラの更新にとどまらず、中国や日本を巻き込んだ「エネルギー革命」へのシフトを表す構想である。これは見過ごせないテーマだ。 新しい発電手段の1つである太陽光発電は、今静かな注目を浴びている。米国ではオバマ大統領が「グリーンニューディール」を政策の柱に掲げ、日本では景気施策の1つとして、家庭用太陽光発電に助成が行われることになった。太陽光発電は、将来枯渇の可能性がある化石燃料の代替エネルギーであり、二酸化炭素を発生させないクリーンエネルギーの切り札である。 太陽光発電は、単なるソーラーパネルの話題ではない。スマートグリッドという構想と結び付き、老朽化した発電/変電設備など、米国のインフラを更新する可能性を秘めている。またエネルギー供給側の問題にとどまらず、社会全体の自然由来エネルギーへのシフト、つまり「エネルギー革命」を導くものともいえる。 世界で最もエ