奈良県警は、奈良、大和郡山市の人身事故が多発していた交差点2か所で、歩行者用信号機が車両用よりも5~6秒早く青色表示するよう改良したところ、人身事故がゼロになった。 県内初の取り組みといい、県警は効果を検証する一方、交差点の事故対策をさらに強化する。 県警によると、2012年~17年に歩行者と車の人身事故が3件以上発生した交差点などは県内に38か所あった。県警はこれらを「要緊急対策箇所」に指定した。 同対策箇所のうち、右折車両と横断者との事故は15か所で発生。青信号が同時に表示されると横断者と車両の右折するタイミングが重なりやすく、人身事故が多発していた。 昨年に死亡事故が起きた奈良市法華寺町の「菰川(こもがわ)橋東交差点」と、15年にあった大和郡山市北郡山町の「郡山北小学校前交差点」では、過去6年間で、男女3人(当時38~86歳)が死亡し、8人(同13~58歳)が重軽傷を負う事故が起きて