米アップル社のタブレット型コンピューター「iPad」が2010年5月28日、ついに日本に上陸した。4月3日の米国発売から約2カ月で世界の販売台数は200万台を突破。日本でもブームを巻き起こしそうだ。 アップルの携帯音楽プレーヤー「iPod」の登場で、音楽のオンライン有料配信に一挙に弾みがつき、CD中心の音楽流通は根底から覆った。アップルは、iPadの発売に合わせて書籍データの有料配信システム「iBooks」を開発、文字・画像媒体の電子流通でも主導権を握ろうとしている。電子書籍市場を狙うソニー、グーグルなどの競合も同様の構想を公表し、iPad牽制に動き始めた。 アップルの挑戦の成否はまだ分からない。だが「画面でモノを読む」ことは、いずれ当たり前のことになるだろうし、iPadはその変革のアイコンとなる可能性がある。