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  • 村上春樹・柴田元幸「本当の翻訳の話をしよう」を読んで、黒原敏行の翻訳にだいぶお世話になっていることに気づいた。 - うさるの厨二病な読書日記

    当の翻訳の話をしよう 作者: 村上春樹,柴田元幸 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング 発売日: 2019/05/09 メディア: 単行 この商品を含むブログを見る 村上春樹と柴田元幸の翻訳についてのを読むのは、「翻訳夜話」「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」「翻訳(ほとんど)全仕事」に続いて四冊目だ。 マニアックすぎてついていけない部分もあるけれど、不思議と内容がよくわからなくても面白い。 「現代アメリカ文学で翻訳してほしいもの、復刊してほしいもの」なんてまったくわからないのだが、著者二人が楽しそうに話しているのを聞いていると「読んでみたい」と思うから不思議だ。 コーマック・マッカーシーの「ザ・ロード」を読んでみようと思ったのは、「当の翻訳の話をしよう」を読んだからだ。 村上 『大陸漂流』もいいし、好きなのいっぱいあるんだけどなあ…。Rule of the Boneもいいですよ

    村上春樹・柴田元幸「本当の翻訳の話をしよう」を読んで、黒原敏行の翻訳にだいぶお世話になっていることに気づいた。 - うさるの厨二病な読書日記
  • コーマック・マッカーシー「ザ・ロード」が素晴らしかったので、個人的な解釈を語りたい。 - うさるの厨二病な読書日記

    映画化もされたコーマック・マッカーシーの「ザ・ロード」を読んだ。 ザ・ロード (ハヤカワepi文庫) 作者: コーマック・マッカーシー,黒原敏行 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2010/05/30 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 54回 この商品を含むブログ (67件) を見る 「ザ・ロード」はこんな人におすすめしたい。 「ザ・ロード」はディストピア小説ではない。 「ザ・ロード」は寓話である。 「物語とは何なのか」を語った物語。 「ザ・ロード」はこんな人におすすめしたい。 すごいだったので、読んでいない人には全力でおススメしたい。 と言いたいところだけれど、たぶんこのは好みがかなり分かれる。 「ザ・ロード」のあらすじはシンプルだ。 何らかの理由で太陽の光が届かなくなり寒冷化し、ほとんどの生物が死に絶え、人間が殺し合いい合う世界を、父親と息子が南に向かってひたす

    コーマック・マッカーシー「ザ・ロード」が素晴らしかったので、個人的な解釈を語りたい。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 曽根富美子「親なるもの 断崖」のわりと細かい話。 - うさるの厨二病な読書日記

    [まとめ買い] 特装版「親なるもの 断崖」(フラワーコミックス) 作者: 曽根富美子 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 最近、また読み返したので思いついたことや考えたことを書きたい。 茜というキャラと梅との関係 梅と茜の関係は、最初読んだときからずっと気になっていた。 茜は道子が売られたあとに、梅の付き人になった。 「梅の付き人」「そばかす(あくまでこの話の中での、不器量のアイコン)」*1というキーワードでつながっているため、道子の別ルートという考え方もできる。 「もし道子が病気ではなく要領もよかったら」という可能性が茜ではないか。「器量が悪ければ、この世界観では道子のような運命をたどるしかない」という考えを否定する存在なのだ。 茜は面白いキャラだ。キーワードで道子とつながりつつ、他の面でことごとく道子とは逆のタイプとして描かれている。 不器用なやり方で武子からもらっ

    曽根富美子「親なるもの 断崖」のわりと細かい話。 - うさるの厨二病な読書日記
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2019/05/27
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  • 藤本タツキ「妹の姉」のどこが気持ち悪いのか考えてみた。 - うさるの厨二病な読書日記

    話題になっていた藤本タツキの読み切り「妹の姉」は、自分にとっては不気味で気持ち悪い話だった。 せっかくの連休なので自分がこの話のどこがどう不気味で気持ち悪く感じるのかを、ちょっと考えてみた。 作者の周辺情報は特に考慮に入れず、あくまで「妹の姉」を読んだ感想を語る。 最初に読んだときは、既に指摘している人がいる通り、「姉の裸を描く」という行為、それが公衆の面前に貼り出されるというあり得なさが引っかかるのかな、と思ったが、考えるとどうもそうではない気がしてきた。 この話がどういう話なのか、個人的な解釈をしてみる。(あくまで自分の独自の解釈だ) まず自分から見た、「妹の姉」の粗筋を説明する。 光子の妹は天才である。光子は妹(の才能を疎ましく思い)、いつの間にか距離を置くようになる。 妹は想像で姉の絵を描き、光子はそれを見る。 光子は妹の眼から見た自分に違和感を覚える。自分はこんな存在ではない。

    藤本タツキ「妹の姉」のどこが気持ち悪いのか考えてみた。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 人は何に最も騙されやすいのか。カトリーヌ・アルレー「わらの女」 - うさるの厨二病な読書日記

    「塚廉」が嘘だったんじゃない、全部が嘘だったんだ|カフカと知恵の輪 小保内太紀|note この記事を読んで、「わらの女」を思い出した。 なぜこういう人に人は引き寄せられてしまうのだろうか。 「いいですか。私は、たった今、非常に重大な質問をした。(略)もう一度、質問しましょう。なぜ、あなたは私を信頼するのです。というより、正確に言えば、なぜ、最初から、私を信頼したのです」 「私は見ず知らずのあなたに、世界で最大の財産を一つのお皿に盛って差し上げようと申し出た。(略)あなたは、別に目をぱちくりともせず、よく考えもせず、満面の笑みをたたえて、大きなお菓子にとびついた」 (引用元:「わらの女」 カトリーヌ・アルレー 安藤信也訳 ㈱東京創元社) アントン・コルフ流に言うと、「信じたいこと」を「お皿の上に盛って差し上げようと申し出る」からでは、と思うのだ。 「わらの女」の中では、「信じたいこと」は「

    人は何に最も騙されやすいのか。カトリーヌ・アルレー「わらの女」 - うさるの厨二病な読書日記
  • アニメ版「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」を二話まで視聴した感想。ゲームとは印象がけっこう違った。 - うさるの厨二病な読書日記

    yuno-anime.com アニメ化にあたってはいくつか不安があった。 ひとつめはゲームで一番の売りだったA.D.M.Sをどう表現するのか。 「時間を巻き戻しても、起こった出来事が積み重なって物語となること(時間は可逆でも歴史は不可逆)」「その積み重なった歴史が可視化できること」が「YU-NO」で最も大切なことだ。 アニメの尺ではルートとイベントを全てやるわけにはいかないだろうし、どうやってまとめるのだろうと思っていた。 この辺りは最後まで見ないと分からないが、今のところ、登場人物の登場の仕方やリフレクターの力などがうまく物語内で説明されているので、安心している。 若干駆け足かなとも思うけれど、説明だけされている感じではないので楽しめそうだ。 二つ目が独特のノリ。 ゲームをプレイしていたとき、軽口の叩きあいのときのノリが苦手だった。(特に豊富と主人公の掛け合いが苦手)アニメだとゲーム以上

    アニメ版「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」を二話まで視聴した感想。ゲームとは印象がけっこう違った。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 仲間由紀恵・阿部寛主演ドラマ「トリック」エピソードごとの感想 - うさるの厨二病な読書日記

    第1話 発売日: 2017/07/15 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る Amazonプライムビデオで、ドラマ「トリック」を見て、今さらハマっている。 劇場版を見て余り面白いと思わなかったので、長年「自分には合わないドラマだ」と思っていたが、ドラマ版を見たら滅茶苦茶面白かった…。 以下エピソードごとの感想と総評。「★5」が満点。 「トリック 第一シリーズ」 第一シリーズは、トリック自体はそれこそ「ただのトリックじゃないか」と言いたくなるものが多い。 その馬鹿馬鹿しさを続けたところに、「人が不思議だと思うことの正体は、ごくありきたりで単純なこと」というこのシリーズの根幹を支える発想が隠されているように思えてすごく良かった。 「母之泉」★★★☆ 展開が色々なところに飛んで面白かった。 ライトなようで死人が出る重さがある、死人が出るような重さがあるのに、その重さを引

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  • 自分が始めた物語をたった一人で戦い続ける「ワンダと巨像」という神ストーリー。 - うさるの厨二病な読書日記

    www.saiusaruzzz.com 前回の記事で、「他者は他者である限り、自分という存在を規定し、縛り、歪め抑圧する可能性を内包する存在」であることを「他者が内包するリスク」と仮に名付け、その「リスクを取ってでも他者といるのか」という軸で「赤ずきんの狼弟子」について語った。 「他者から与えられるメリット(愛情や承認、安心、信頼など)が大きくなればなるほど、その他者に対するリスクが高まる」 「そのリスクが高まり、最終的にはそのリスクを取らなくてはいけないことがわかっていても、共にいることを選ぶ」 他者の都合のいい部分だけではなく、そのリスクを取ることも覚悟した「赤ずきんの狼弟子」はいい漫画だなあと思う。 また「他人にとっては存在するだけで脅威である(リスクを持つ悪である)自分」を認め、それでも「誰かにとっては悪である自己を主張すること」を主体的に選び続ける「進撃の巨人」は改めてすごい漫画

    自分が始めた物語をたった一人で戦い続ける「ワンダと巨像」という神ストーリー。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 「他人にとってリスクである自分」と正面から向き合った「赤ずきんの狼弟子」は、素晴らしい漫画だった。 - うさるの厨二病な読書日記

    評判が良かったので、茂木清香「赤ずきんの狼弟子」を既刊三巻を購入した。 赤ずきんの狼弟子 作者: 茂木清香 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 無力な人間、人間を喰らう獣人、獣人を狩る能を持つ狩人の三種の人種が存在する世界で、「最強の狩人」と呼ばれる赤ずきん・ウルが、絶滅したはずの人狼の少女・マニを拾う。 一人で生きる術を持たないマニを、ウルは弟子にして一人前になるまで育てることにする。 面白かったので、一巻の表紙でピンときた人は手にとってもらったほうがいいと思う。 難点は、既刊である3卷から先は自費出版になること。 売り上げが思ったほどではなかったのか。面白いのにな…。 仮に打ち切りなら、どこかのレーベルで引き取って続巻を出してくれないだろうか。 以下、ネタバレ感想。 ウルとマニは強い絆と愛情で結ばれているが、獣人であるマニの言葉はウルには聞き分けることができない。

    「他人にとってリスクである自分」と正面から向き合った「赤ずきんの狼弟子」は、素晴らしい漫画だった。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 「蠅の王」の新訳と旧訳の読み比べをしながら、翻訳について考えたこと。 - うさるの厨二病な読書日記

    2017年にウィアリアム・ゴールディングの「蠅の王」の新訳が出たので、購入して読んでみた。 蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫) 作者: ウィリアムゴールディング,William Golding,黒原敏行 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/04/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る 細かく読み比べた一章だけをとっても、旧訳(平井正穂訳)と新訳(黒原敏行訳)では印象がまったく違う。 ひとつひとつの訳文を読むだけだと些細な違いなのだが、その積み重ねで話の中でどこにフォーカスしているかの違いが浮かび上がってきて、別の話のように読める。 初読の人にどちらがおススメか、と言われれば新訳を推す。 旧訳は固い言い回しが多く、読みづらい。新訳は問題点に意識的に陰影をつけていて、物語を理解しやすいなどの利点が多い。 旧訳には旧訳のいいところがあり、この点、この部

    「蠅の王」の新訳と旧訳の読み比べをしながら、翻訳について考えたこと。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 読めば読むほど、何故冒険に行くのか分からない。角幡唯介「空白の五マイル -チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む-」 - うさるの厨二病な読書日記

    www.saiusaruzzz.com イギリスから北米大陸に出る航路を探す旅の途中で全滅したフランクリン隊の足跡を追う、北極探検記「アグルーカの行方」が滅茶苦茶面白かったので、続けて購入。 ツアンポー峡谷という場所自体、自分にとってはとても価値があるところだったが、現実としては日人がほとんど誰もが知らない場所である。(略) 場所自体に社会的価値がないのだから、その探検自体も社会的に無価値である。 (引用元:「空白の五マイル-チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む-」角幡唯介 集英社 P301) ツアンポー峡谷は、チベットという政情が不安定な場所にあり、書を読むと中国アメリカのグランドキャニオンを超えて世界第一位の峡谷であると主張するなど、社会的には重要な場所なのではと思う。 ただ日ではほとんど知られていない、名前だけでは興味は惹かないだろうという点には同意だ。少なくとも自分は、

    読めば読むほど、何故冒険に行くのか分からない。角幡唯介「空白の五マイル -チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む-」 - うさるの厨二病な読書日記
  • 【日本男子バスケットボール】祝☆三大会ぶりにワールドカップ出場! 自力での出場は21年ぶり! - うさるの厨二病な読書日記

    男子バスケットボール代表が、カタールを96対48で破り、ワールドカップ大会の出場を決めた。 予選を勝ち抜いた自力での出場は21年ぶりの快挙だ。 いやあ良かった。 イラン戦を見たときは、どうなることかと思っていたけれど。 ファジーカスと比江島のシュートが驚異的に当たっていたから勝ったけれど、ディフェンスがガタガタだった。 カタール戦の一番の収穫は、数日間でディフェンスをすぐに修正したところだと思う。 当に同じメンバーか、と思うくらい修正されていた。 最終的に点が取れるかどうかは水物のところがあるので、ディフェンスからどれだけいい攻撃の形を作って、得点のチャンスを増やし精度を高められるかにかかっている。 その点、篠山は良かった。点差が離れても、泥臭くタイトなディフェンスをやり続けた。後半は篠山がずっと出ていたのも、その辺りが重視されてだと思う。 富樫はオフェンスは文句はないけれど、ディ

    【日本男子バスケットボール】祝☆三大会ぶりにワールドカップ出場! 自力での出場は21年ぶり! - うさるの厨二病な読書日記
  • 孤独とは何なのか。「ある世捨て人の物語 -誰にも知られず森で27年間暮らした男-」の感想 - うさるの厨二病な読書日記

    2013年4月4日、アメリカのメイン州で無人の別荘地帯に盗みに入った男が捕まる。 捕まったクリストファー・ナイトは、20歳のときに森の中に入って以来27年間、二度簡単な挨拶の言葉を交わした以外は、手紙や文字も含めて一切世間と関わらず生きてきた。 アメリカでは映画にもなった、27年間世間と隔絶した生活を送ったクリス・ナイトの実話。 ナイトが無人とはいえ、別荘地帯に頻繁に盗みに入っていた、というのはすごく引っかかった。 「何が盗られたかは問題ではなく、不気味で怖かった。心の平穏が乱された」という人の気持ちはよく分かる。 ナイトは暴力行為や破壊行為は一切していないし、盗んだもの自体は些細なものだけれど、何回も繰り返し入られれば日常生活に支障をきたすくらいの心配事になるだろう。 ただ一方で、こういう完全に文明社会から隔絶して生きていきたい、という人が生きる余地が現代はないというのは、その通りかもし

    孤独とは何なのか。「ある世捨て人の物語 -誰にも知られず森で27年間暮らした男-」の感想 - うさるの厨二病な読書日記
  • 篠原健太「彼方のアストラ」を読んで、すべての点で平均点を超えている作品のすごさについて考える。 - うさるの厨二病な読書日記

    *未読のかたはご注意ください。 未読のかたは編を読了のうえで記事を読むことを強くおススメします。 [まとめ買い] 彼方のアストラ 作者: 篠原健太 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る アニメ化が決定して話題になっていた篠原健太「彼方のアストラ」全5卷を読んだ。 「彼方のアストラ」ですごいと思ったところは、目立った粗がないところだ。消極的な褒め方ととらえられそうだが、自分の中ではすごいことだ。 もちろんただひとつの点が飛びぬけている作品、欠点はあってもその欠点を超えるくらい他がいい作品もすごいことには変わりはない。 だが「目立った粗がなく、すべての部分で平均点を超えている作品」を見ることはかなりまれだ。 読んでいるときに意識しているわけではないが、恐らく自分は作品のこういうところが気になるのだろうと思う点は、 ①プロットに一貫性がある。起承転結が分かり、盛り上がるとこ

    篠原健太「彼方のアストラ」を読んで、すべての点で平均点を超えている作品のすごさについて考える。 - うさるの厨二病な読書日記
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2019/02/10
    指摘してくれた人がいたので、誤字直しました。大円団→大団円。恥~。
  • 【結末の説明&感想】有田イマリ「はっぴぃヱンド。」 - うさるの厨二病な読書日記

    有田イマリ「はっぴぃヱンド。」が全5卷で完結した。 筋が入り組んでいる部分があるので、自分の頭を整理しがてら、内容をまとめていきたい。 2卷までの感想はコチラ↓ www.saiusaruzzz.com 「はっぴぃヱンド。」はどういう話だったか。 「2052年7月11日に『茜色の雪』が降り、環ヶ原が壊滅することを防ぐ」 ために、2052年に「はっぴぃヱンド」という名前のタイムトラベルマシンを使い、相田茜は1996年にやってくる。 2047年から既にタイムリープしていた大場さやかが用意した環ヶ原の施設を使い、記憶継承の実験を完成させようとしていた。 その実験の内容が1997年の6月4日(さやかのクローンは3日)から7月11日までのループを、1997年から2052年まで繰り返す、というものだった。 自ら首謀者となって自分自身を導いていた茜だが、首謀者である自分を殺したあとに、今度は自らが実験を主

    【結末の説明&感想】有田イマリ「はっぴぃヱンド。」 - うさるの厨二病な読書日記
  • 「プロフェッショナル 仕事の流儀 囲碁棋士・井山裕太 前人未到の偉業その先へ」が恰好良すぎた。 - うさるの厨二病な読書日記

    2019年1月21日(月)「プロフェッショナル仕事の流儀 囲碁棋士・井山裕太」を見た。 井山裕太は若いころから騒がれ、囲碁の歴史を塗り替え20代で国民栄誉賞を受賞した、囲碁界に彗星のごとく現れた天才だが、一見するととてもそういう人には見えない。 勝負の世界で一流と呼ばれている人はどれだけ謙虚で穏やかそうに見えても、どこかギラギラした自信が垣間見えることが多い。むしろそういうものがなければやっていけない世界なのだと思っている。 だがあれだけ華やかな経歴を持ちながら、井山裕太は話し出しても「優しそうな普通の人」にしか見えない。 番組の中盤で出てきた中国のトップ棋士陳耀燁が人を寄せ付けない雰囲気をまとい、勝負のときに人を射抜くような鋭い眼差しをするのとは対照的だ。 話を聞いても「過ぎたことは考えても仕方がないし」「うーん、何を考えていたか覚えていない」「負けたとき、悔しいというよりもびっくりした

    「プロフェッショナル 仕事の流儀 囲碁棋士・井山裕太 前人未到の偉業その先へ」が恰好良すぎた。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 「罪と罰と贖罪」というテーマで、「サイレントヒル2 最期の詩」を思い出す。 - うさるの厨二病な読書日記

    「SSSS.GRIDMAN」について、思いついたことが出てきたので書きたい。 「電光超人グリッドマン」をはじめ特撮の歴史や文脈はよく知らないので、普通に「GRIDMAN」という単体のアニメとして見た。 アカネの救済が主筋だという視点で見たが、正直イマイチだった。 アカネが何から逃げてきたのかもわからない、何から逃げきたのかもわからないからその乗り越えかたもわからない、アカネが乗り越えるのではなく「グリッドマン同盟」が救う話だったようだが、アカネの内面にまったく触れずに「救う」とはどういうことなのか、など色々と不満がある。 アカネの罪(何から逃げてきたのか)罰(そのことについてどんな負荷がアカネにかかっているのか)贖い(どうそれを乗り越えるのか)どれをとっても掘り下げが足りず、物足りなかった。 自己投影させるために、あえて詳細な罪、罰、贖いを省いたのかとも考えたが、それにしてはキャラのクセが

    「罪と罰と贖罪」というテーマで、「サイレントヒル2 最期の詩」を思い出す。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 【2019年バスケ天皇杯】祝☆千葉ジェッツが三連覇! - うさるの厨二病な読書日記

    まだ興奮が冷めない。 昨日のアルバルク戦も手に汗握ったが、今日の決勝の劇的な展開にはしびれた。(興奮しすぎて、頭が痛くなった。) 今年のブレックスは余りに強すぎて、勝てないんじゃないか……と弱気になっていたので喜びもひとしおだ。 昨日のアルバルク戦も面白かった。 第四クォーターで追いつかれてシーソーゲームからの粘り勝ち。勝てる流れには見えなかったので、運が良かったとしか言い様がない。 馬場……、怒られたかな。チェンバースと馬場は試合中バチバチやり合っていたが、最後の最後でチェンバースがしてやった感じだ。 昨年の天皇杯は、さいたまスーパーアリーナまで観に行った。奇しくも今年の決勝と同じ、千葉ジェッツ対栃木ブレックスだった。(確か準々決勝。) そのときもかなり入っているなあと思ったが、今日、テレビで見たら三階席まで満員で爽快な眺めだった。色も赤と黄色で綺麗に分かれているし、応援もすごい。 この

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  • 【アニメ感想】「宇宙よりも遠い場所」を見て、アホみたいに泣いた。 - うさるの厨二病な読書日記

    TVアニメ「 宇宙よりも遠い場所 」オープニングテーマ「 The Girls Are Alright! 」 アーティスト: saya 出版社/メーカー: メディアファクトリー 発売日: 2018/02/21 メディア: CD この商品を含むブログを見る 「宇宙よりも遠い場所」全13話を見終わって、アホみたいに泣いている。 南極に行った辺りからは、飛ばしていたオープニングテーマを必ず聴くようになり、歌っているうちに泣きそうになる。何だこりゃ。 この作品は海外でも評価されているようだが、その理由がよくわかる。 同時並行で、角幡唯介の「アグルーカの行方」という1845年に全滅したフランクリン隊の足跡をたどる北極探検記を読んでいる。(面白い) 北極と南極、随行人数や装備、規模や目的の違いはあるものの、比べると「宇宙よりも遠い場所」の南極観測の描写はまるで遠足にでも行っているみたいでリアリティがない

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  • 【映画感想】「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序・破」を観た雑感。 - うさるの厨二病な読書日記

    Amazonプライムビデオで会員特典になっていたので、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」と「破」を見た。 「Q」は見ていないので、とりあえず二作見た雑感。 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 発売日: 2018/12/20 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 誰も同意してくれないと思うけれど、自分はテレビ版、旧劇場版は、ゲンドウが主人公の物語じゃないかと思っている。 「旧版エヴァンゲリオン」は、ゲンドウの抱えている問題がそっくりそのままシンジに反映していて、それがそもそも人が人であるがゆえに内包している問題だという話なのだろう、という風に見ていた。 息子とさえうまく触れ合う方法が分からず、は(そういうつもりはないけれど)都合よく扱ったため、最終的には息子のほうを選ばれてしまう。 父親=自分にとっての最初の他者・ゲンドウがそういう問題を抱えているがゆえに、息子のシンジは

    【映画感想】「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序・破」を観た雑感。 - うさるの厨二病な読書日記