医療ミスやトラブルの絶えない昨今だが、「病院などで、このような書類を書いたことはありませんか?」と赤江珠緒キャスターが視聴者に問いかけ、大きなパネルに書かれた「手術承諾書」が映し出される。 そこには、万が一の不可抗力の事態に対しては、一切の異議申し立てをいたしません、との一文がある。コメンテイターで経験者の鳥越俊太郎によれば、「医療の現場では、それは何枚も何枚も、イヤというほど、同意書を書かされます」という。 もし、そういう書類に同意してしまった場合、医療ミスがあっても患者は泣き寝入りするしかないのか――という法律相談コーナーである。 患者の無知につけ込む 医学部でも教えているという回答者の大沢孝征弁護士によれば、医者はとかくこういった書類を書かせたがるという。しかし、実際は医者の気休めにしかならない。あきらかな過失があった場合に、責任を免れることはできない。過失を事前に放棄させる取り決め
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