米航空宇宙局(NASA)の7月下旬の報告によると、環境観測衛星「SMAP」は、台風や熱帯低気圧を監視するのにも役立つ可能性がある。実際、太平洋東部の熱帯低気圧「Estelle(エステル)」の風を観測するのに有効だったという。 SMAPは2015年に米国が打ち上げた衛星。Soil Moisture Active Passiveの略称。「アクティブ・レーダー」と「マイクロ波放射計」を組み合わせ、地球のどこであれ地表5cmほどの水分量を観測できるよう設計してある。 一方、海面の塩分を推測することもでき、応用すれば熱帯性低気圧やハリケーン(日本で言えば台風)の風を観測するといった目的に役立つ可能性があると、あらためて示した。 I may love soil moisture, but I can also estimate ocean winds! https://t.co/1ml84Ww96m