映像を見ながら、何も入っていないプラスチックコップを持つと、中にビー玉や水が入っているように感じる――そんなデモンストレーションが、ドワンゴのイベント「ニコニコ超会議2017」(4月29~30日、千葉・幕張メッセ)に出展されていた。コップの底にスピーカーを取り付け、振動を再現する仕組みだ。 開発したのは、シン・ショッカソンという同人サークル。コップにビー玉や水を入れたときの映像、振動、音をあらかじめ収録し、振動と音を出すスピーカーをコップの底に装着。ユーザーが映像を見ながらコップを握ると、まるでビー玉や水が入っているかのように錯覚するという「触覚系VR(仮想現実)デバイス」だ。 記者が体験したところ、実際には水が注がれていないはずなのに、握っているコップが重くなったように感じた。さらにコップを逆さまに持つと、こぼれるのではないかと奇妙な感覚を味わった。 開発者の竹内伸さんは「振動だけで重く