4月18 震災にともなう海洋汚染に関する相談会 日本海洋学会の後援により福島原発による海洋汚染に関してのワークショップが開かれた。参加者は、100名を超えていたと思う。当然、満員だった。かなりショッキングなデータが出てきた。 [海洋への影響] 元気象研、広瀬勝己先生; 海洋への汚染水の投棄量は、推定数十PBqである。これは、Sellafield (UK)における1975年の核燃料再処理施設からの廃液放出 5.23 PBqを超える。その一方、1970年代の"global fallout"(原水爆実験), 765±79 PBqを超えない。それだけの量がこの1か月で1か所から投棄された。これは半端な量ではない。 [漁業への影響] 東京農工大 高田秀重先生; 東京湾(千葉県)のアサリに高いBqが観察された。これは、過去の原水爆実験の影響を受けたヘドロの影響かもしれない。 海洋生物研究所 日下部正志