BCP策定率17.7%、スキル・ノウハウ不足が課題 ~ 想定リスク、サイバー攻撃や物流網の混乱が急増 ~ はじめに 事業継続計画(BCP)とは、「企業が自然災害、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続ないし早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段を取り決めておく計画」1である。 新型コロナウイルスの感染拡大や、サプライチェーンの混乱、2022年以降ではロシアのウクライナ侵攻、近時は愛知県における明治用水の漏水による影響など、企業の事業継続リスクは年々増大している。企業においては平常時からこうした緊急事態に備え、BCPを準備しておく必要がある。 そこで、帝国データバンクは事業継続計画(BCP)に対する企業の見解について調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2022年5月調査