米財務省が16日公表した報告によると、外国勢の米国債保有残高は1月に過去最大に増加した。中国の保有残高が昨年6月以来初めて増えた。1月の保有残高は、新型コロナウイルス感染拡大への懸念で安全資産への急速な資金シフトが広がる前の数字。 同報告によると、外国勢全体の保有残高は6兆8600億ドル(約726兆円)と、昨年12月から1617億ドル増えた。この伸びは財政赤字拡大に対応した米政府による供給増加に沿うペース。昨年11月と12月の外国勢の保有残高は減少していた。 中国の保有残高は1月に87億ドル増加し1兆800億ドルとなり、外国勢では首位を維持した日本に次いで2位。日本の保有残高は568億ドル増加し1兆2100億ドル。 元米財務省当局者で国際通貨基金(IMF)で理事も務めたマーク・ソーベル氏は、新型コロナによる中国経済への打撃が中央銀行当局者に人民元下支えのための米国債売りを迫り始めているかど