ブックマーク / www.nli-research.co.jp (3)

  • AIの時代、どこから先を信じるか~ブラックボックスにどう対処する?

    保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也 ■要旨 いま、AI (人工知能) の開発が急速に進んでいる。人間の理解が及ばないことが一般的となっている。また、AIの出す答えが道義的に正しいとは限らない。人間のAIへの接し方が問われる。 AIが登場する前から、人々は機械や技術の核心部分をよく理解せずに、信じて使用してきた。これは、ブラックボックスといえる。こうしたブラックボックスは、世の中にどんどん広がっている。 コンピューターシステムでは、正しく動作するかどうかの確認として、「ブラックボックステスト」が行われる。インプットとアウトプットをもとに、テストをするものだ。短時間で実行できる利点があるが、このテストを重ねても、システムが絶対に正しいとは言い切れない。 これと対照的に、システムの中身を確認する「

    AIの時代、どこから先を信じるか~ブラックボックスにどう対処する?
  • MaaSは超高齢社会の移動問題を解決するか~バス会社「みちのりホールディングス」の取り組みから考える~

    MaaS(Mobility as a Service、マース) 国土交通省は「スマホアプリ又はwebサービスにより、地域住民や旅行者一人一人のトリップ単位での移動ニーズに応じて、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービス」と定義している。2016年にフィンランドで始まったサービスが、先進例とされている。国内では2018年頃から注目が集まり、政府の成長戦略「未来投資戦略2018」の中に、変革をけん引力する「フラッグシップ・プロジェクト」として盛り込まれた。国土交通省と経済産業省は、同年度以降、全国80地域の実証実験を支援対象とし、取り組みを推進している。 ■要旨 老後も住み慣れた地域で安心して生活していくためには、マイカーを運転できず、送り迎えしてくれる家族がいなくても、自由に移動できる交通手段が必要不可欠である。しかし現状では、都市部を

    MaaSは超高齢社会の移動問題を解決するか~バス会社「みちのりホールディングス」の取り組みから考える~
  • ジェロントロジーを学ぶには? その意義やメリットとは?

    Q1.これまで「ジェロントロジー」という存在自体知らず、学ぶ機会もなかったのですが、ジェロントロジー教育の実態はどうなっていますか? ■ジェロントロジーに関する学校教育は未発達 日学術会議が2010年に全国の大学751校を対象にしたアンケート調査1によれば、回答があった361校(国公立106校、私立255校)のうち、「ジェロントロジー(老年学)」の科目や講座、コース、専修、専攻等を「設置している」と回答した大学は140 校(38.8%)にのぼります。約4割の大学で設置されているということで一見多いように見受けられますが、そのほとんどは、文学部の中の「高齢社会論」、看護学部の中の「老年看護学総論」、発達科学部の中の「身体機能加齢論」といった一つの科目の中に埋没してしまっているのが実態でした。これだと学生自身もジェロントロジー、老年学を学んだという自覚は乏しいでしょうし、学ぶ内容も部分的にな

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