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2008年1月4日のブックマーク (3件)

  • 『肝心の子供』/磯崎憲一郎 - Show Your Hand!!

    もうあちこちで散々言われていることだとおもうけど、この小説はすごい!!すっごいおもしろい!!おもしろいことだけは、まったく明白なのだけど、でも、そのおもしろさとはどういったものなのか、どうにもうまく表せない。たぶん、そこがすごい。いったい何がどうおもしろいのか、その核心みたいなものが(そんなものがあるとして、だけど…)つかめる感じが全くしない。文章の強度とか、そこに宿る意思とか、ちからとか、そんなことばをつかって、うやむやにしたくなったりしてしまう。語られるエピソードのひとつひとつはとても鮮烈なのだけど、小説全体には、安易な隠喩的な解釈を拒んでいるような印象があって、“意味”“象徴”みたいな、小説を語るのに(あるいは説明・解釈するのに)都合のいい枠にきれいに収まってはくれない。 しかし、いちばん驚いたのは、なんだかぜんぜん日小説って感じがしない、ということだ。かといって、保坂和志が言っ

    『肝心の子供』/磯崎憲一郎 - Show Your Hand!!
    sakstyle
    sakstyle 2008/01/04
    小説ってジャンルの可能性をずいぶん狭めてかんがえていたんだな/もっと「世界文学」って視点を自分のものにしていかないと、こういう小説をうまく語ることはできないんじゃないかな
  • 大家新年好!〜〜三つの世界 - 仮想算術の世界

    元日から寒いですね。僕は寒さに極端に弱いので、早くもダウナー気味です。 そもそも、なんで冬なんて季節が存在するのか。小学生のころから激しく疑問だったのを思い出します。 ともあれ、今年もよろしくお願いします。 さて、新年だからといって抱負を考えた試しなどないのですが、今年はわりと方針がはっきりしているので、さらっと公開しておきます。たぶん今年の仕事は、神話的な情報処理の可能性をぎりぎりまで引き延ばすこと、そして、同時にその一切をなしで済ますような別種の計算モデルをつくること、この二点に尽きるだろうと思います。 * …といってもわかりづらいと思うので、ここで試しに(文体も変えつつ)、ちょっと《世界のナンバリング》をしてみよう。まず、社会学的な知、つまり一方でカスケードやカーニヴァルを問題にしつつ、他方でそれを差し止めるために共同体やアソシエーションを持ってくるタイプの知が考えられる。

    sakstyle
    sakstyle 2008/01/04
    理由は定かではないが、世界は最低三つでなければならない。そんな直観がずっとある。今年はそのわけを問い直す年にしてみたい。
  • 哲学したい - 昨日は必然、今日は偶然。

    翔太とのインサイトの夏休み―哲学的諸問題へのいざない (ちくま学芸文庫) 作者: 永井均出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/08/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 41回この商品を含むブログ (75件) を見る 哲学面白いわー、と思わせてくれる。(まだ全部読んでないのだけれど。そして、勿論元ネタが分かるくらいの知識はあるのだけれど) 面白い。面白すぎるし、不思議すぎる。「いまが夢じゃないっていう証拠はあるか」、「たくさんの人間の中に自分という特別なものがいるとはどういうことか」、「さまざまな可能性の中でこれが正しいといえる根拠はあるか」、「自分がここに存在していることに意味はあるか」、「死と夢」の五章で構成されています。 先日誰だかが、「哲学に興味をもたない人間は自分が死ぬ直前になって安易な教義や宗教にすがる。ふざけるな」と書いていて、その通りだなー、と思ったのだ

    哲学したい - 昨日は必然、今日は偶然。
    sakstyle
    sakstyle 2008/01/04
    永井均と三浦俊彦。/自分がここに存在する確率とか計算したいなあ/「哲学に興味をもたない人間は自分が死ぬ直前になって安易な教義や宗教にすがる。ふざけるな」(保坂)