恵比寿にて。初日。黒沢清新作。すごくよかったです! 最高! いやー、これびっくりした。上映のあいだ、二時間(119分)ずっと、「俺は今、なんかこう、たとえようもなくすごい映画を見ているんじゃないか…」という気持ちで興奮し、はらはらしてしまいました。ストーリーじたいは決してドラマティックではない、シンプルな生活の描写なのだが、すごい強度で、何度も胸を打たれてしまう。すばらしい。 これは、家族としての機能をほとんど停止してしまった家族の物語で、家族を構成する四人はみな、家族というシステムに耐えきれず、そこから逃避している。家族がしんどい。この人たちと一緒に暮らし、食卓を囲み、同じ時間を共有していくことの意味がわからない。わたしがこうした描写に打たれてしまうのは、わたし自身にとっても、やはり家族とは混沌としたもので、ときに珍妙だとおもうし、めんどくさかったり頭にきたりするためであり、ほんとうに家
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