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2019年1月23日のブックマーク (4件)

  • Experiment 遺伝子の中の厄介者,イントロンはどうしてなくならないか イントロンに感染した真核生物のゲノム

    生物を見ていると,びっくりするほど巧妙な仕組みがある一方で,どうしてこんな無駄があるのかと思うような不思議な現象に出会う。 ヒトゲノムは30億塩基対のヌクレオチドが並ぶといわれるが,その中でタンパク質を作る情報をもつ遺伝子の部分は数%しかない。そのうえ,遺伝子の中にも,タンパク質を作るための情報をもたず,RNAに転写された後に切り捨てられる部分がある。それがイントロンだ(図①)。必要な情報はエキソンと呼ばれる領域に断片的に存在しており,それがRNAの段階でつなぎ合わされ,さらに化学的に修飾を受けて,タンパク質合成(翻訳反応)の鋳型となるmRNAができる。 私が初めてこの話を知ったのは,生物学科の学生の頃で,今から20年も前のことだ。その頃研究に使っていたバクテリア(原核生物)にはイントロンがない(当時はそう思われていた)のに,ヒトを含む真核生物ではなぜこんな手間暇のかかることをするのかとて

    Experiment 遺伝子の中の厄介者,イントロンはどうしてなくならないか イントロンに感染した真核生物のゲノム
    sakstyle
    sakstyle 2019/01/23
    オルガネラにもイントロンがあり、種を超えて転移し、真核生物のイントロンの起源っぽいとか。「こうした配列は増えることだけに意味があるとしか思えないのだが,核型イントロンもそうした利己的な因子の一種」
  • 『タコの心身問題』『イカの心を探る』『ふらんけんフラン』で頭足類の「心」を考える

    ヒト以外の存在について、「賢い」という言葉を使う際は注意したい。なぜなら、そこに擬人化の罠が潜んでいるから。「賢い」とは何か、「知性」とはどんな意味かを吟味したうえで使う必要がある。 擬人化の罠 「擬人化の罠」とは、動物を観察する際、人に似た属性の有無を探し、人の基準で行動を評価すること。たとえ人に似た行動をしても、その行動を生んだ根源的なメカニズムまでが人と同じとは限らない。なぜなら、それぞれ異なる身体と神経系をもち、それぞれ異なる生息環境で生きているため、同じ行動原理であると考えるほうに無理がある。 擬人化に偏って仮説を構築しようとすると、検証できる範囲が限定されてしまう。実験で上手に芸ができるから、「賢い」とする研究は、その動物と人との距離において、知的か否かを測ろうとする考えが裏側にある(あらゆる動物の最上位に人を据えた宗教の影響やね)。したがって、動物の「知性」とは、その動物にと

    『タコの心身問題』『イカの心を探る』『ふらんけんフラン』で頭足類の「心」を考える
    sakstyle
    sakstyle 2019/01/23
    タコの大規模ニューロン、イカの社会性
  • 「質感旅行」という概念の誕生について【ガルラジが面白い 番外編】 - ゴールデンレトリバー撫でたい

    当にいる?これ?マジで、と思ったけど、めっちゃ書けって言われたのと多分他に書く人もいないと思うので書きます。 そういうわけで今回は昨日から急に流行し出したらしい質感旅行(質感旅行って何)についてです。 誕生前夜 「質感旅行」誕生に至る経緯 終わりに 誕生前夜 何はともかくガルラジです。この概念は発生の元となったガルラジという作品の特徴と強く結びついています。 garuradi.jp 手前味噌ですが軽い紹介記事もあります。 livedoor.hatenadiary.com 時間がない人のためにこのエントリを読むにあたって重要なポイントを列挙すると ・2次元キャラが喋っているラジオ ・声優がキャラクターを演じたまま生っぽくアドリブっぽく喋るため、独特の空気感がある ・キャラクターは小学生~20代までの一般女子という設定 ・舞台は5つの地方都市にある速高道路のサービスエリア だいたいこのあたり

    「質感旅行」という概念の誕生について【ガルラジが面白い 番外編】 - ゴールデンレトリバー撫でたい
    sakstyle
    sakstyle 2019/01/23
    「………えっ!?白糸結をご存じない!?あのガルラジランクNo.1のチーム富士川の台本担当にして天才・春野杏演じる年魚市すずの右腕こと白糸結をご存じない!?」
  • 地球を離れ、新たな文明を構築しようとした人類が遭遇する”植物の知性”──『セミオーシス』 - 基本読書

    セミオーシス (ハヤカワ文庫SF) 作者: スーバーク,Yuta shimpo,水越真麻出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/01/10メディア: 文庫この商品を含むブログを見る著者であるスー・バークの第一長篇ということで一切の事前知識なしで読み始めたのだけれども、未知の惑星での植物知性(+いくつかの異種知性)との遭遇を描き出す宇宙植民ファーストコンタクトSFでめっぽうおもしろかった。ファーストコンタクト物って、もっと広い定義でいえば「コミュニケーション」テーマの作品であるわけだけれども、書もそこを全面に押し出しており、異種間のコミュニケーションだけではなく終わりなき内輪もめ、世代間の対立を描き出すために、惑星パックスに降り立った後の人類7世代、約100年間に渡る物語を一冊に凝縮していくことになる。 舞台は先に書いたように、惑星パッカス。地球は環境悪化により住みづらくなっており

    地球を離れ、新たな文明を構築しようとした人類が遭遇する”植物の知性”──『セミオーシス』 - 基本読書
    sakstyle
    sakstyle 2019/01/23
    「未知の惑星での植物知性(+いくつかの異種知性)との遭遇を描き出す宇宙植民ファーストコンタクトSF/惑星パックスに降り立った後の人類7世代、約100年間に渡る物語を一冊に凝縮」