<うのめ・たかのめ> ◇県立は5年で6割超減に 自治体の厳しい財政事情を受け、公立図書館で図書や新聞・雑誌などを購入するための資料費が大幅に削られている。県内1館あたりの平均資料費は02年度のピーク時から約25%減り、県立図書館(水戸市三の丸1)の図書購入費は5年で3分の1程度となった。専門家は公共事業偏重の従来の予算配分のあり方を疑問視し、「知の社会基盤」維持のため予算増額の必要性を訴えている。【八田浩輔】 ◇修理ボランティアが支え 県図書館協会の統計によると、県内公立55館の09年度の資料費の合計は7億6659万円。1館あたり平均は1393万円だった。平均が最も高額だった02年度(1895万円)は図書館数が8館少ないが、総額では09年度に比べ1億2000万円以上多かった。一方で県民1人あたりの貸出件数は微増傾向が続き、02年度の3・80冊から08年度は4・98冊となっている。 県内図書