大阪府の橋下徹知事は28日、大阪府立国際児童文学館(吹田市・万博記念公園内)の閉館後の建物の利用法について、府公文書館(大阪市住吉区)の書庫とする方針を決めた。来年度予算案に年2200万円の土地使用料と公文書の移転費用を計上する。 文学館は27日に閉館した。向川(むこうがわ)幹雄館長は府の結論について「書庫を万博公園に置いて大阪のためになるのか。もう一度議論して、文学館を残してほしい」と訴えている。 公文書館は現在、府の公文書のうち歴史的、文化的な価値のある約14万点を保管し、閲覧できるようにしている。だが来館者は2008年度で1520人と低迷し、活性化策が課題になっている。 文学館の建物は、利用せずに残せば年2200万円の土地使用料がかかり、解体・撤去すれば2億円かかるため、どのように使うかが焦点となっていた。公文書を移し、公文書館の土地と建物を来年度に売り出すことで、約3億円の売