時代超え支持される三島文学 文庫の累計トップは「金閣寺」 2020年11月25日07時07分 【図解】新潮文庫三島作品の累計発行部数上位10作 作家の三島由紀夫が陸上自衛隊市ケ谷駐屯地で割腹自殺してから50年。作品は今も若者をはじめ幅広い世代に読み継がれている。三島の主要作品を発行する新潮社によると、文庫版で最も人気を集めているのは、映画化もされた「金閣寺」だった。 <三島由紀夫没後50年 関連ニュース> 三島は思想的な側面がクローズアップされがちだが、人間心理への深い洞察、華麗に装飾された文体などが際立ち、小説家としても時代を超えた支持を得ている。 新潮社は三島が自決の現場に向かうに際し、最後の原稿を託された出版社。没後50年を機に、新潮文庫では代表作11作の解説に作家の小池真理子氏らを起用した新版を出し、既刊の文庫33作のカバーも一新した。 同社によると、新潮文庫の累計発行部数のトップ