三島由紀夫に切られた制服現存 背中裂かれ、血痕も―負傷自衛官明かす・事件50年 2020年11月25日07時12分 三島由紀夫に切られた自衛官の制服上着=19日、東京都内 作家・三島由紀夫=当時(45)=が1970年11月、「楯(たて)の会」会員と陸上自衛隊市ケ谷駐屯地の東部方面総監室に立てこもった際、三島に切り付けられた当時の自衛官が着用していた制服が現存していることが分かった。25日で事件から50年となるのを前に、元自衛官が初めて所在を明かし、時事通信は陸自小平駐屯地(東京都小平市)の倉庫に残されていた制服を確認した。 <三島由紀夫没後50年 関連ニュース> 取材に応じたのは、当時、東部方面総監部の会計課予算班長=3等陸佐=で、陸自中央会計隊隊長などを務めた元陸将補の寺尾克美氏(91)。 寺尾氏の証言に基づいて確認した制服は、背中がコの字形に切り裂かれ、血痕のようなものが付着していた。