埼玉県民700万人の生活を支える命の源、荒川源流域は寄居町から始まる秩父盆地にあるといってもよいと思います。この秩父山群の中央を流れ関東平野を縦断し太平洋へ注ぎ、地域住民に潤いをあたえています。 荒川水源である最初の一滴は、秩父盆地の入り口から50km位上流部にある甲武信ヶ岳の懐から始まります。甲武信ヶ岳の標高は(2475m)深田久弥の日本百名山の一座となっております。位置的には日本列島のほぼ中央、富士山の真北(約60km)にあり、山梨県・埼玉県・長野県の県境でもあります。又、各県の代表的な河川の水源があります。南に駿河湾に入る、笛吹川・富士川、東に荒川・隅田川、北に日本で一番長い千曲川・信濃川を有しています。 甲武信ヶ岳から南東、埼玉県側に下った(標高約2350m)の所に甲武信小屋があります。ここから展望が開けていて荒川流域沿いの関東平野が一望できます。 小屋の脇に埼玉県が昭和61年に建