シベリア鉄道はなぜかあらゆる外国人が憧れるロシアでもっとも過大評価されたルートである。あなたの夢が、プラツカルト(開放寝台車)のテーブルから落ちて割れたゆで卵のように壊れてしまう6つの理由を挙げてみた。 もし、モスクワからウラジオストクまでの全行程を一気にシベリア鉄道で移動しようと決心したのなら、心地よい車輪の音を聞きながら駅を通り過ぎていくロマンなど、7昼夜の間に吹き飛んでしまうことを覚悟した方がよい。列車はもちろん停車する。しかし停まっているのはせいぜい2–3分である。非常に停車時間が長い(少し散歩に出ることができ、そしてあなたが戻って来なくても出発してしまう恐れがある)駅は数えるほどしかない。1時間ほど停車するのがエカテリンブルグ、ノヴォシビルスク、ハバロフスク、半時間ほど停車するのがイルクーツク、ウランウデ、チタ。とはいえ、街を見るほどの時間はなく、少し列車から降りて、体をほぐすの