福島第1原発事故で国の「汚染状況重点調査地域」に指定されている宮城県白石市の南部で、一戸建て住宅の除染作業が本格化している。越河、斎川両地区の全域と大鷹沢、大平、小原の一部区域合わせて1500~1700戸程度が対象となる見通し。市は来年3月までの作業完了を目指す。 市除染実施計画によると、対象区域の平均空間線量率は毎時0.25~0.51マイクロシーベルト。住宅壁面や雨どい、側溝の清掃、庭の草木除去などを行い、平均で国の基準値(毎時0.23マイクロシーベルト)以下になるよう取り組む。 除染で発生した廃棄物は現地で一時保管する。事業費は約2億円を見込み、国が全額補助する。 除染作業は4月上旬に始まった。越河地区の住宅では5月末、市の委託業者の作業員が玄関近くの庭で草や落ち葉などを取り除き、保管用の袋に次々と入れた。 業者によると、1戸当たり半日から3、4日間かかるという。担当者は「どこ