先日、縁あって大学のゲストスピーカーに呼んでいただきました。 社会学部メディア専攻の授業で、ライターの仕事やジャーナリズムに興味のある学生が対象の実習です。学生が自分自身で取材して新聞を作成したり、冊子の編集を行ったりと「書く」ことについて実地で学んでいます。 大学で話したことは何度かありましたが、少人数のアットホームな雰囲気の中で話すのはこれが初めて。くすっと笑える間違いに頬を緩める表情が見えたり、活発に質問が飛んだりと、とても楽しい授業になりました。 全体的な流れとしては、まず新聞製作や校閲の具体的な手順の説明。そして校閲する上で気をつけるべきポイントを、数字や漢字、慣用句など項目ごとに実例を交え、時には学生自身に考えてもらいながら紹介するのですが、わたしにはこういった機会に必ず伝えたいと思っていることが二つあります。 まず、漢字の形について。自分自身、漢字に関しては入社後に知ったこと