携帯電話の画面を他人から見えないようにガードするシールについてどうおもうかは、人によって意見の分かれるところである。人は弱さゆえ、ふと気がつくと、携帯の画面を隠すシールを買い求めてしまう。他人の視線が気になるのはやはり電車だが、たとえ携帯の画面を見られたところで、しょせんは知らない人だし、見られたからどうなんだとおもうこともある。しかし同時に、自分がこれから送ろうとしているメールの内容などを他人に見られるとなんだか恥ずかしいという気持ちも理解できる。 誰でも一度は、「きわめて深刻な内容のメールを送受信している他人」を目撃してしまったことがあるのではないか。わたしにもある。痴情のもつれと表現するしかない、かなりきわどい内容のメッセージを異性に送信しようとしている人を電車内などで見かけると、その送信待った! と心で悲鳴をあげてしまう。それほどに深刻で、愉快のかけらもないメールを送ったところで、