第20回は作家の平山夢明さん(聞き手は講座出身の作家の深町秋生さん)。アイディアの生み出し方や小説に対する想い、そして東日本大震災について話していただきました。 ◆大藪春彦賞受賞作『ダイナー』/執筆は人間の生理に反する ――『ダイナー』で第13回大藪春彦賞を授賞されました。おめでとうございます。傑作ですけれど、料理の描写がとくにすばらしいですね。料理はするんですか? 平山 おれ、料理しないんだよね。せいぜいゆで卵とかカップヌードル作るぐらい。食べるほう専門。 ――『ダイナー』では、ハンバーガーを作る過程も詳しく書いてます。 平山 おれは肉が食えないんだけど、ひき肉にしたハンバーガーならいけるんだよ。だから舞台をハンバーガー屋にしたんだけど、取材のためにあちこち食いに行ったよ。いろんなものを食って、ひとまず研究してみようと。原宿とかにあるんだよね。小じゃれた店がさ。そこでいろいろ食ったけど、
大盛りチャーハンの親父さんと仲良くなったら、自分たちの賄い(客には出さない魚とか、炒め物)を食わしてくれて、ホントに嬉しいんだケド、礼儀として夫婦そろってガンガン自分の箸でワスの茶碗におかずを突っ込んでくるよ…
『ソウル・パワー』をUK盤BDにて鑑賞。 74年、後に“キンシャサの奇跡”と呼ばれるボクシングのタイトルマッチを盛り上げるため、前夜祭として“ブラック・ウッドストック”とも呼ばれる野外フェスが3日間開かれることになり、アフリカ系のアメリカミュージシャンがアフリカに招集された。後にこの試合は『モハメド・アリ かけがえのない日々』として映像化されるのだが、そのドキュメンタリーから抜け落ちた「音楽フェス」の部分にフォーカスを当てたのが本作『ソウル・パワー』である。 それにしても『ソウル・パワー』とは良く名付けたものだ。この作品はそのタイトル通り、ソウルフルなパワーに満ちあふれている。 前半、フェスを開催するためのゴタゴタや緊迫感を余すところなくギュウギュウに詰め込み、そのまま現地のミュージシャンとの温かい交流を捉え、そしてクライマックスの音楽祭へと移行していく。ドキュメンタリーと聞くと、当時のこ
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