不動産は人生最大の買い物だ。慎重になる買い手に対して、販売元は物件の「売り」をあの手この手で宣伝する。そのせいか、最近、折り込みチラシやネットなどで見かける高級マンションの広告コピーがすごいことになっている。 現象にいち早く気づき、広告コピーを“収集”してネットなどで記事を配信しているカメラマンでライターの大山顕氏がいう。 「2000年代半ばから、高級マンションのキャッチコピーがポエムのような文体になりました。大げさでファンタジー感のある表現がとても面白くて、“マンションポエム”として収集を始めました」 高級マンションを売るにはハイソなイメージ戦略が欠かせない。さらにマンション広告では「日本初」「最高級」など誤解を招きやすい表現が自己規制されるため、より抽象的でスケールが大きく、ファンタジー感あふれるポエムが求められるようになったという。 百聞は一見に如かず。大山氏が選んだ珠玉のポエム集を