大阪府の新型コロナウイルス感染者数が危機的な水準だ。府内の重症病床使用率も50%を超えている。この数字は、10月中から感染者の増加に直面していた東京都のそれを上回る。 感染者数の上昇カーブの急激さもさることながら、なにより検査数の中に占める陽性者の数を示す「陽性率」の高さが極めて危機的に見える。 秋口からこっち、東京の感染爆発を横目で眺めながら手をこまぬいていたことの結果が、ここへきて表面化していると見て間違いなかろう。 とはいえ、はるか関東から浪速のパンデミックを見て、私が危うさを感じるのは、各種の数字よりは、むしろ彼の地のリーダーの資質に対してだ。