アメリカのバイデン大統領は、就任後初めて中国の習近平国家主席と電話で会談し、中国が台湾などに対し独断的な行為を強めているとして懸念を表明しました。これに対し、習主席は両国の関係改善を呼びかけた一方で、台湾などの問題は中国の内政だとしてアメリカをけん制しました。 ホワイトハウスは10日夜、日本時間の11日午前、バイデン大統領が中国の習近平国家主席と電話会談を行ったと発表しました。 それによりますと、バイデン大統領は「中国の経済面での威圧的で不公正な行いや、香港への統制強化、新疆ウイグル自治区での人権侵害、それに台湾への対応など地域で独断的な行為を強めていることに懸念を表明した」としています。 一方、中国外務省によりますと、習主席は会談の中で「両国の協力が唯一の正しい選択だ」として、トランプ前政権で悪化した両国の関係改善を呼びかけ、外交や経済、軍事などを話し合う新たな対話メカニズムの構築を提案