今もいる。見えてない。隠されている。――『ひとり暮しの戦後史』重版に寄せて

本書『ひとり暮しの戦後史』に書かれた女性の人生は多様だ。彼女たちの人生を通じて、まさしく戦後史のB面にふれることができる。その多様な人生において、悲しいかな、経済的に豊かではないということは共通していた。 私の祖母は、私の母を生んでから数年後に寡婦となった。続いて舅も亡くなり、農家は男手を失った。一家の大黒柱として、祖母は外で働き始めた。それから50年以上働き続けた祖母が、私の高齢女性のモデルであった。 一家７人を養うため、生活のために働いていた祖母は、職歴や学歴があったキャリア女性というわけではない。祖母が落ち着いた職業は保険外交員。職歴や学歴を問わずとも女性が働ける職場であった。自分の夫が亡くなったときいかに苦労をしたか、と保険の大切さを説いていた（それはつまり、いかに公的扶助が足りなかったか、ということである）。そして、寡婦・母子家庭子供会で、福祉活動をしていた（そう、これも、いかに

[okami-no-sacchan]

昔から女性は働いてたのに、そして、賃金を得ない専業主婦が存在するようになったのは近代からなのに無視されてるの不思議だよね。

[kidspong]

「女性向けの労働はずっと低賃金だったが、女性と同程度の賃金しか得られない男性が増えると、貧困は「社会問題」になった」

[sand_land]

“貧困問題の解決に「結婚」が出てくるのは、全ての問題を家庭内に押し込めようとしているだけだ。”

[kenjou]

今の日本の貧困の拡大と、そこから生じる社会の衰退は、元から抱えていた問題が強く顕在化されたことの結果なのだろうね。

[osaan]

「一人口なら食えないが二人口なら食える」という無根拠な気休めが口にされたこともあった。

[ht_s]

昔、寡婦は死別と離別で公的扶助の額が違ったんだよね。離別は自己都合だからとか言って。ひどい話。

[false_alarm]

“パートナーシップに完全はない。それにもかかわらず、貧困問題の解決に「結婚」が出てくるのは、全ての問題を家庭内に押し込めようとしているだけだ。”

[bladebone]

積読本。『大塚女子アパートメント物語 オールドミスの館にようこそ』も昭和5年から73年間の働く独身女性のルポものとして面白かった

[hi_kmd]

これらが決して過去の問題ではない、ということがより明確になる昨今の世の中。

[iinalabkojocho]

“今もいる。見えてない。隠されている。――『ひとり暮しの戦後史』重版に寄せて 西田藍”重版したのか。めでたい。まあ買う。

[kazutox]

評者は西田藍

[screwflysolver]

『ひとり暮しの戦後史』

[nuara]

これほど良い文章を書ける人間が、自分は特別頭が悪いと卑下しなければいけない学歴差別も深刻。

[Hidemonster]

読んでみたい。

[SasakiTakahiro]

変わらぬ現実。

[ueshin]

コロナ禍や非正規で独身女性の貧困が見えてきたが、結婚という制度があるために解決のめどを見出せない。岩波新書青版の本が読まれている。

[aaasukaaa]

“貧困問題の解決に「結婚」が出てくるのは、全ての問題を家庭内に押し込めようとしているだけだ。”

[mekurayanagi]

平山洋介 著『「仮住まい」と戦後日本: 実家住まい・賃貸住まい・仮設住まい 』（ 青土社）と併せて読みたい

[kjin]

すごくわかる。同じ条件でも自分一人だけが悪い、であれば楽、というのがあるので。他人に説明相談できないという事でもあるが、結語に至った筆者を尊敬する“私の貧困が私自身の特殊性によるものだったらいい。”

[kaerudayo]

“本来、労働環境や貧困問題に男女対立はないのだが、貧しい女性は見えないものとされていたり、自ら選んだものとされていることが多い”

[djshacho]

開けない。

[georgew]

パートナーシップに完全はない。それにもかかわらず、貧困問題の解決に「結婚」が出てくるのは、全ての問題を家庭内に押し込めようとしているだけだ > 図星。いいかげん家族を神聖視するのはやめるべきだ。

[gla69]

"女性向けの労働はずっと低賃金だったが、女性と同程度の賃金しか得られない男性が増えると、貧困は「社会問題」になった。"

[out5963]

買ったので、後で読む。

[room661]

ものすごい重厚な書評で、誰だろうこれ、てなった。

[uk_usa_tv]

“女性向けの労働はずっと低賃金だったが、女性と同程度の賃金しか得られない男性が増えると、貧困は「社会問題」になった。”

[hokkorikun]

パートナーシップに完全はない。だからこそ、幸せに生きるためのリスクヘッジとして、経済力やいざという時の公的補助と同様にパートナーシップが重要だと思うんだけど。パートナーシップのみに頼るからダメなだけで

[sakahashi]

労働と職業を混同して話すから

[spark7]

経済力によって結婚に落とし込まれ経済力によって離婚が難しくなる。結局自身の経済力が重要である事に気づくべきだな。『有職者の女性が「結婚しないと将来が不安」だと思うのはどういうことだろうか』

[bayan]

“西田藍”

[ornith]

“結婚は生活の安定に繋がらない。パートナーシップに完全はない。それにもかかわらず、貧困問題の解決に「結婚」が出てくるのは、全ての問題を家庭内に押し込めようとしているだけだ”

[worris]

"性別を明記しない場合、大抵は男性の話なのだ" "「女だから楽に稼げる」と陰口どころか直接言われたこともあった。だが、女性が水着になることで得られた金額は、彼らの給料より低いであろう" cf.『存在しない女たち』

[Wafer]

ひとり暮らしではないような

[tetzl]

「性差の日本史」展でも炭鉱労働の絵があったなと思い出した。そのうち買おう。