さて、タバコは「本人の体にお酒程度のダメージを与えるぐらいのもの」なのか、それとも「社会的に影響を及ぼすほどの害があるのか」についても慎重に考える必要があるのかということを取り上げたいと思います。 このシリーズは大震災と原発事故を経験した日本人が「政府やマスコミに言われたとおり」ではなく、自らデータと論理を駆使して考えることを目的にしていますので、「聞くまでもなくタバコは禁止すべきだ」というご意見の方は、この後は血圧が上がるかも知れないので、お読みにならないでいただきたいと希望します(また副流煙や汚れなどの問題は後に取り上げます)。 ・・・・・・ タバコが健康に悪いということは臨床的には明らかで、肺がん、気管支障害、血液障害などを誘発することがよく知られています。特にお医者さんは「体の故障を直す」ということを本業にしている場合が多いので、どうしてもタバコのように体に害のあるものを忌避する傾