19日付で就任する橋下徹・新大阪市長は、大阪府知事時代と同様に同府豊中市の自宅から市役所に通勤する見通しだ。 1963年以降、歴代市長が市外に住んだケースはなく、京都、神戸など他の18政令市長も現在、全員が各市内に住んでいる。7人の子の父親である橋下氏は「学校の問題がある」と引っ越しに否定的だが、市議会からは「市内に住んで市民生活の実情を肌で知ってこその市長ではないか」など疑問の声も聞かれる。 ◇危機管理 大阪市によると、都道府県議や市町村議は「住民代表」の色合いが強いため、公職選挙法で当該自治体に住むことが義務付けられ、他の自治体に転居すると議員の身分を失うが、知事や市町村長に住所制限はない。 ただ、最近6代の大阪市長は、中馬馨氏(63~71年在任)が阿倍野区、大島靖氏(71~87年在任)が天王寺区、西尾正也氏(87~95年在任)が東淀川区、磯村隆文氏(95年~2003年在任)が東住吉区