ユニクロが大胆な人事を打ち出した。国内の店舗で働くパートとアルバイトの合計約3万人のうち1万6000人を地域限定の正社員(R社員=リージョナル社員)にするというのだ。 高校や大学を卒業しても正規の仕事に就けず、やむなくアルバイトでしのぐ若者にとってはうれしそうな話だが、会社の狙いは何なのか。 ■人件費の圧縮に 「景気回復で、優秀な人材の採用が難しくなっています。一方、仕事とプライベートのバランスを考える風潮があり、地元に密着している若者が増えている。そんな状況の解決策がR社員です。地域限定でも年金や保険、有給休暇などの待遇は社員と同じ。短時間勤務など柔軟な勤務スタイルを採用します。短期のアルバイトを新規に採用すると採用や研修のコストが何度もかかる。R社員なら一度で済む。将来、店長になってアルバイト2、3人分の働きをすれば、長期的にみて人件費アップはそれほどでもないとみています」(広報