「和服」の着物は日本文化を代表する伝統衣装ではあるが、「呉服」の呼び名がある通り、もともとは中国・三国時代の「呉」の国から伝来したとされている。この着物にエネルギーを注ぎ込み、欧米やアジアなど世界各国で着物の着付けショーを開催し、日本文化の発信を続けている人物がいる。京都生まれの日本文化継承アートプロデューサー、京香織代表取締役社長の冨田伸明さん。中国では上海、大連、北京の大学で着物に関する講義を実施し、反日感情が根強い中国の若者たちに日本のよさを伝えている。 冨田 伸明 TOMITA Nobuaki 1963年京都生まれ。日本文化継承アートプロデューサーで、(株)京香織代表取締役社長。 NHK紅白歌合戦の女性司会者らの着物衣装の演出を手掛けた。欧米やアジアなど世界各国で「冨田伸明デザイン着物着付けショー」を開催し、着物を通じた日本文化の発信を続けている。日中関係が冷え込んだ2012年から