平氏一族の全貌がわかる 2022年刊行。筆者の倉本一宏(くらもとかずひろ)は1958年生まれの歴史学者。国際日本文化研究センターの教授。 専門は日本の古代政治史で、関連著作多数。今年刊行された『平安京の下級官人』が気になっていて、こちらを読もうと思っているうちに、先に本書『平氏 公家の盛衰、武家の興亡』が手に入ってしまった。 平安京の下級官人 (講談社現代新書) 作者:倉本 一宏 講談社 Amazon この書籍から得られること 平家は清盛や将門だけではなかったことがわかる 武家ではない堂上平氏の歴史について知ることが出来る 内容はこんな感じ 「新皇」を名乗り、東国に独自の勢力を築こうとした平将門。初めての武家政権を樹立した平清盛。平氏といえばこの二人の名前が思いこされる。しかし、平氏は将門と清盛だけではない。桓武天皇からはじまる桓武平氏。その系譜を受け継いだ平氏一族の歴史を概観。宮中で、そ