タグ

ブックマーク / d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI (16)

  • 深町秋生の序二段日記

    19年前の毎日新聞(1990年11月4日)には、三世議員である森英介・現法務大臣のインタビュー記事「国会一年生のひとりごと」が載っている。 <ぼくは典型的な世襲候補だが、父(故美秀氏)の後をやるかやらないか、という時に自問しました。それが政治家を志す者の最低のというか、前提条件でしょう。急死で、そんなこといってられなくなったんですが、ちょっと踏み込めないなと思った。 ところが、今、平和なのか、命懸けというか、そういう心構えがなくとも、務まっちゃうんだね> 「世襲議員のからくり」上杉隆著 p19より 人気ジャーナリストの上杉隆氏の新刊「世襲議員のからくり」を読んだ。これがおもしろいおもしろいというよりも、あまりのおぞましさにぞくぞくと身体が震えた。 前作の「ジャーナリズム崩壊」はざっくり言うと「記者クラブいくない!」という、それ以上でもそれ以下でもない話で、なんとなく今さら感がつきまとって

    深町秋生の序二段日記
    sankaseki
    sankaseki 2009/06/19
    おぞましき別世界「世襲議員のからくり」 - 深町秋生のベテラン日記
  • 深町秋生の序二段日記

    http://wwws.warnerbros.co.jp/grantorino/#/top(「グラン・トリノ」公式サイト) 昨日公開の「グラン・トリノ」今年ナンバー1映画かも。魂が震えた。 それぐらいすばらしい。なによりも気高さを感じさせる。イーストウッド映画の代表的作品の一つとして記憶されるだろう。 「チェンジリング」、硫黄島二部作と大金が動く作品が続いたが、「グラン・トリノ」はびっくりするぐらいに金がかかってない(笑)。有名スターといえばイーストウッド自身であり、あとおもに登場するのはほぼアマチュアのアジア系の若者、それにモン族の人々である。舞台は、デトロイトの元中流階級向けの住宅街であり、貧しい移民が住みついた現スラム地域である。衰退するアメリカを象徴するような場所だ。 「ミリオンダラー・ベイビー」以来、久々に俳優イーストウッドが帰ってきたわけだが、これがとにかくすごい。イーストウッ

    深町秋生の序二段日記
    sankaseki
    sankaseki 2009/04/28
    老いてますます悩む。至高の作品「グラン・トリノ」 - 深町秋生のベテラン日記
  • 深町秋生の序二段日記

    さあニューシングル「ワンルーム・ディスコ」、今日発売ですよ!! 今日はPerfumeのお話。さていよいよ発売だ、今宵は盛りあがるぜ……と言いたいが、別にそうでもなく、発売されたころにはすでにPVとかで1000回ぐらい聴いてるので、購入したときにはもう聴き飽きてるのだった。まあそれがファンの正しいスタイルでありましょう。 PVも非常に凝った作りになっていて、いつもよりガール度が高いのっち先生、おみ足が美しいかしゆか嬢、ウインクをするあ〜ちゃん(ここ重要! ウインクをしてくれるあ〜ちゃん!)などが印象深い。 さて今回は季節感をたっぷり盛りこんだ歌である。私はといえば季節ソングはむしろ苦手なほうで、春といえばパブロフの犬のごとく桜がどうのこうのと歌いだすやつらがはびこり、夏になれば海だ日差しだとのたまい、冬になればシャンシャンとベルを鳴らしてクリスマスという安易な歌の数々にとことん嫌気が差してい

    深町秋生の序二段日記
    sankaseki
    sankaseki 2009/03/26
    Perfumeの季節「ワンルーム・ディスコ」 - 深町秋生のベテラン日記
  • 深町秋生の序二段日記

    この恐慌下で一層歯止めがきかなくなるのは「若者離れ」であろう。うむ。 いやなんの話かといえばあれだ。これまでだって「若者の○○離れ」はうんざりするほど経済誌や新聞でも伝えられてきた。車、家庭用ゲーム機、ブランド品。活字。外。その他いろいろ。 しかし若者の悲惨な窮状や、シビアな金銭感覚を考えれば、高価な奢侈品や豪快なエンジン音を轟かせるスポーツカーになんか金をださなくなるのは当然だろうが、今回話したいのは「若者が商品から離れる」のではなくて、その逆である。「商品が若者から離れる」時代が格的に到来しそうだなあと思ったのだった。もう昔からそういう傾向が続いていたとは思うけれど、けっこうあからさまにそれが表れる時代になるのではないかと。 先日、なにかの雑誌で、「コンビニ第三の雄 ファミマの躍進」というような記事を読んだ。正確な見出しは忘れたが。とにかくまあそれで社長のインタビューなんかが載って

    sankaseki
    sankaseki 2009/03/24
    若者なんか知りまへん - 深町秋生のベテラン日記
  • 深町秋生の序二段日記

    ま、こんなもんでしょ……。 土曜日にやっていた「テレビ朝日が伝えた伝説のスポーツ名勝負」は基的にはとてもおもしろかった。近鉄対ロッテにおけるジョークすれすれの神がかった大試合。リーグ優勝がかかった7時間を超えるダブルヘッダー。まるでマンガ「アストロ球団」のよう。これは泣けた。 しかしアリ対猪木のあのスタンスはどうか。いわゆるがんじがらめのルールのなかで懸命に真剣勝負をやった猪木。この猪木ベビーフェイス説に乗っ取った物語が大いに不満だった。そのあたりは大傑作「1976年のアントニオ猪木」が詳しい。 アリという超スーパースターに無理難題をつきつけられる猪木という物語。それがのちに猪木側がこしらえたストーリーなのは格闘ファンの間で有名だ。猪木は超エゴイストの人でなしであり、しかし過去のあらゆるカリスマ政治家や宗教家と同じくらいの天才アジテーターで、偉大な肉体表現者でもあった。そして関わった人間

    深町秋生の序二段日記
    sankaseki
    sankaseki 2009/02/10
    テレ朝から見たアリ対猪木 - 深町秋生のベテラン日記
  • 深町秋生の序二段日記

    東京の人口が未だに増え続けているという。もうすぐ1300万人を突破するとか。 仕事を追い求めて地方の人間がぞくぞくと集まっているのであろう。しかしそれだけではなく、リタイヤした高齢者もけっこう東京に向かっているのではないかと思う。仕事ほしさだけで人は上京するわけではないようだ。 先日、TBS系の深夜ドキュメント番組「ドキュメント・ナウ」を見た。この番組はわりと好感が持てて、大衆の現状というものを過剰に(古舘の過剰に深刻ぶった面にはうんざり)伝えることがない。テンポよく淡白にやるから鼻につかない。 先日は札幌における高齢者の集団生活の姿を追っていた。さまざまな理由で田舎で暮らせなくなった高齢者らが、札幌の元学生寮に集まって、スタッフとともに共同で生活するというもの。半介護施設といった感じだろうか。若者の減少によって空いた都会の学生寮に、地方で住めなくなった老人が集まるという姿が大変おもしろ

    sankaseki
    sankaseki 2009/02/02
    都会へ向かう老人 地方に向かう若者 - 深町秋生のベテラン日記
  • 深町秋生の序二段日記

    派遣村に関する騒動を見ていると苦々しい寂しさが湧く。すっかり出遅れてしまったけれど。 で、今が極貧社会なのだという実感が湧いた。それまでだって貧困社会だとは思ってはいたが。 http://d.hatena.ne.jp/kechack/20090109/p1(政治に関心の薄い層に残る自己責任狂 Munchener Brucke) http://d.hatena.ne.jp/Prodigal_Son/20090109/1231512798(個人的にはこういうことをいえる人はすごいと思う。土曜の夜、牛と吼える。青瓢箪。) あらゆる理由をこしらえて、どうにかして派遣村をバッシングしたい。「あそこに集ってるのはアカと怠け者に決まっている! そうであってくれ!」という必死さ。「タバコ吸う余裕があるなんて!」とか当に目のつけどころがすごいと思う。そのエネルギーを横峯さくらのオヤジとか、JK大好き義家先

    深町秋生の序二段日記
    sankaseki
    sankaseki 2009/01/15
    貧困社会のメカニズム - 深町秋生のベテラン日記
  • 一青 窈さんのPVがすごすぎる件について(コメント欄) - 深町秋生の新人日記

    焼酎の湯割りを飲みながらスペースシャワーTV見てたら仰天してしまった。湯割り吹いちまったじゃねえか、この野郎。 音楽専門チャンネルだけあって、敵性音楽であるJ−POPのPV(プロモーションビデオ)がひんぱんに流れているのだが、どいつもこいつもあいかわらず青空を見上げたり、陶酔しきった表情つくったり、バカップルみたいにいちゃいちゃしてたり、ブサメンのレゲエ野郎が宗教臭い説教かましたり(ET−KINGってなんの宗教にはまってんだろう。ハーレルーヤーとか唱えるし。大阪は変な宗教いっぱいあるもんな)当に反吐がでそうになるのだが、そうとわかっていてもなぜかチャンネルを合わせてしまう。困ったことだ。 たまに電グルのPVのような心洗われるのもあるし、何年も鑑賞していると、たいていのPVでは驚かないのだが、さすがに一青 窈のやつはマジでびっくりしてしまった。当にやばい。公開カルト宣言って感じなのだ 個

    一青 窈さんのPVがすごすぎる件について(コメント欄) - 深町秋生の新人日記
    sankaseki
    sankaseki 2008/02/25
    一青 窈さんのPVがすごすぎる件について - 深町秋生の新人日記
  • 深町秋生の序二段日記

    速水健朗さんの「自分探しが止まらない」を読んだ。 読み終えたあとに感じたのは恐怖だった。この感覚は斎藤貴男の傑作ルポ「カルト資主義」でも感じたが、現代日に覆う得体の知れないものの正体に肉迫しているように思える。凡庸な表現になるが、これこそが警鐘を鳴らしてくれる「社会の木鐸」というやつなのだろう。 ただ違和感を覚えたのは帯だ。バックパック背負った若者とゴス娘のヘタウマイラストがあって、「こんな若者にはもううんざり」と挑発的な文句が並んでいる。これはベストセラー新書の「他人を見下す若者たち」とかにならったものなのかは知らないが(こっちの著者名も速水だ)、の内容と乖離した帯は、宣伝になるどころか上滑りするだけではないかと思う。あれは「こんな若者につけこむ輩にはもううんざり」とすべきだったのだ。でもこれじゃあまり宣伝にはならないのか。 http://d.hatena.ne.jp/S2D2/2

    sankaseki
    sankaseki 2008/02/21
    [!GTD::資料(いつか読む)]これが本当の社会の木鐸 - 深町秋生の新人日記
  • 深町秋生の序二段日記

    http://www.sugoblog.com/interview/kokorosha/(スゴブロ2008 1位ココロ社インタビュー) やー、ココロ社先生やりましたね。おめでとうございます。 さてこのインタビューを読んでいて個人的に興味を引いたのが、このくだりである。 「せっかくですから、多くの人に見てもらいたいと思いアクセスアップのためにもいろいろ工夫するようになりました。例えば、記事をアップする時間を平日の夜・9時から11時にしているのもそのためですね」 なんでも、読者がいちばん多い時間帯を摸索した結果、この時間になったという。 「また、この時間にアップしておくと、『はてなブックマーク』にも効果的なんです。だいたいアップして数時間のうちに5人くらいの人がブックマークしてくれると『注目のエントリー』に入ります。そして僕が寝ているうちに、夜更かしな人たちが『人気エントリー』に上げてくれる。

    深町秋生の序二段日記
    sankaseki
    sankaseki 2008/02/18
    [!GTD::資料(いつか読む)]昼ブログと夜ブログ - 深町秋生の新人日記
  • 深町秋生の序二段日記

    さて昨夜は幕張メッセでレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのライブがあった。 1万人は超えているであろう人・人・人の波にもまれながら、90年代最強のロックバンドであった彼らの人気の根強さを見たような気がした。再結成というビッグニュースや、この先いつまでもやり続けるとはとても思えないことを加味しても、まあすさまじい集客力である。 単独でこれほど集められる洋楽ミュージシャンはそうはいない。 ……というただレイジ褒めをしたいわけではない。最近の洋楽ライブには抱き合わせ&お祭りによる短時間アソートばかりが目につく。70年代〜90年代の音楽を愛好してきた人間の目から見れば、単独でのライブというのが減っているように思えるのだ。 抱き合わせは、伝説のライブフェスティバルをやっちまって洋楽ファンを騒然とさせたウドー音楽事務所で多く目にする。 http://www.st.rim.or.jp/~r17953/i

    深町秋生の序二段日記
    sankaseki
    sankaseki 2008/02/10
    [!GTD::資料(いつか読む)]現代洋楽ライブ事情 - 深町秋生の新人日記
  • 深町秋生の序二段日記

    大人の映画を見た。「アメリカン・ギャングスター」は今年のベスト3に入れたい傑作だ。 なにが大人かといえば、これは麻薬売り対刑事という図式だが、勧善懲悪のないグレーゾーンの世界が濃厚に描かれていたことだろう。徹底的にそぎ落とされた脚が、説明過多な作品ばかりの現代では心地いい。(つまりボヤボヤしていると話がわからなくなる恐れがある) やはりまず第一に、70年代NYの黒人麻薬王フランク・ルーカスを演じたデンゼル・ワシントンがすばらしい。来なら麻薬売りなんぞ共感しにくい悪党なはずだが、魅力をぷんぷん振りまいて観客を魅了する。警察組織となれあい、混ぜ物ばかりの粗悪なヘロインがはびこる中で、度胸一発タイの奥地まで入りこんでは純度100%のハイクオリティなヘロインをフランクは買いつける。「よい品をより安く」という、まるでダイエーの中内会長のような流通革命を巻き起こすのだ。 もちろんそれはより社会に害

    深町秋生の序二段日記
    sankaseki
    sankaseki 2008/02/04
    [!GTD::資料(いつか読む)]アメリカン・ギャングスター。黒人やくざの栄枯盛衰 - 深町秋生の新人日記
  • 深町秋生の序二段日記

    鶴見済のブログが面白くなってきている。 http://tsurumitext.seesaa.net/article/74317070.html(水は私有できるのか?) この水の民営化&グローバリズムがとくに面白く、あれこれと考えにふけっていた。 環境問題に関して、私は少しばかり距離を置いてるが(だってうさん臭いんだもん)、ただ唯一心がけているのがあるとすれば「フランスやロッキー山脈で取れたミネラルウォーターなんかわざわざ飲まない」ということぐらいだろう。別にエコとかそういった精神はなく、わざわざ水をボトルにつめ、ラベルを貼り、大量のエネルギーを駆使して運び、水資源の豊かな国である日に運んできて販売するという、頭が痛くなるほど壮大で無駄な行為につきあいきれないのだ。まあ意外とエコ精神溢れるミュージシャンがライブ中にエビアンとか平気で口にしていたりするのだけれど。でもまあ水なんか山ほどある国

    深町秋生の序二段日記
    sankaseki
    sankaseki 2008/01/31
    [!GTD::資料(いつか読む)]水とギョーザと白身魚 - 深町秋生の新人日記
  • 深町秋生の序二段日記

    ケータイ小説や山田悠介の小説がひどい。 という話をよく聞く。しかし大ベストセラー、映画化されて大ヒット、マンガ化されてメディア展開だ。 「中学生が教室で回し読みする落書きみたいな話」といった批判は多いし、実際のところ私もそう思ってしまうのだが、それをして「今の若者の文化が低レベル」といった思い込みもちょくちょく見かける。しかしそれは違うのではないかなと思う。 別に若者擁護をしようというのではなくて(若者の文化なんか知らないしな。携帯でメールも打てないし)、ふいに自分が過ごしてきたガキの頃の文化の馬鹿馬鹿しさを思い出したからである。 団塊ジュニア世代には常識みたいな話だが、当に冷静に振り返ってみると、80年代のガキ向け文化というのはかなり狂っていたと思う。ファミコンという新興娯楽が一気に日中を席巻したかと思うと、ゲーム会社がゲーム名人なる子供達のヒーローを仕立て上げた。ハドソン社の高橋名

    深町秋生の序二段日記
    sankaseki
    sankaseki 2008/01/21
    [!GTD::資料(いつか読む)]団塊ジュニアのジャリ文化 - 深町秋生の新人日記
  • 深町秋生の序二段日記

    最近は広島や神戸や大阪や東京と、あっちこっち旅に出ていた。今日はふつうのエッセイ。 まあどこに行ってもマックがあり、吉牛があり、ブックオフがあったりと、その街の特色みたいなものは段々減っているとよく言われる。しかしそれでも街の地形や方言などはそう変わるはずもなく、その土地の個性的な香りを感じさせてくれる。 中でも面白いのは街の町名である。市町村合併でこれもまた減ってはいるものの、一番その土地らしいフレーバーを保有していて、なんともいえない味わいがある。広島市なんかはこんな感じだ。 「猿猴橋町」(広島駅前のあたり。えんこうばしと読む) 「胡町」(広島三越があるあたり。繁華街の入口。えびすちょうと読む) 「紙屋町」(繁華街どまんなか。かみやちょう) 「流川町」(飲み屋街。ながれがわ) 一番の繁華街が「紙屋町」である。椎名誠のSF造語みたいな風情ある言葉だ。実際、路面電車と川に囲まれていて、ノス

    深町秋生の序二段日記
    sankaseki
    sankaseki 2008/01/11
    [!GTD::資料(いつか読む)]その街の名は - 深町秋生の新人日記
  • 深町秋生の序二段日記

    今年のトホホ映画は先日DVDで見た「俺は、君のためにこそ死ににいく」だった。 感想は真魚八重子さんと侍功夫さんと同じ。 http://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/20070528#p1(死んだ日人だけがイイ日人だ!「俺は、君のためにこそ死ににいく」 ゾンビ・カンフー・ロックンロール) http://d.hatena.ne.jp/anutpanna/20070531#p1(俺は、君のためにこそ死ににいく アヌトパンナ・アニルッダ) 一言でいえば、ただ「ああもっとガキどもがロボットみたいにつべこべ言わずに従えばいいのになあ」という傲慢な老人の妄想映画である。当にカルト宗教が作ったようだった。 あまりに不愉快だったので、同じ戦争映画の82年東映製作「大日帝国」を見返した。数年ぶりに見たが、いやはややはり凄まじい。丹波哲郎、夏目雅子、三浦友和、篠田三郎、若

    sankaseki
    sankaseki 2007/12/19
    [!GTD::資料(いつか読む)]今年のトホホと天皇断罪映画 - 深町秋生の新人日記
  • 1