テルアビブ乱射、日本謝罪の舞台裏 アラブ反発に苦慮(2/2ページ)2008年12月22日10時1分印刷ソーシャルブックマーク 日本政府特使としてイスラエルを訪れ、メイア首相(左)と握手する福永健司衆院議員=72年6月4日、エルサレムの首相官邸 同大使は翌11日エジプト高官を訪問。「日本側の措置が純然たる人道的見地より出たものをるる説明、誤解に基づく措置が取られることなきよう強く要請」と報告している。 その後沈静化したが、外務省中近東課がこの時期にまとめた文書にはこう記されている。「(アラブ諸国は)未(いま)だ内心は釈然としないものを有しているやであり、背景の複雑さ、極めて感情的な問題となっている」(松村北斗) ◇ 〈東京大学の池内恵准教授(イスラム政治思想)の話〉日本政府が欧米の反応を気にしていた様子がうかがえる。先進国の仲間入りを果たそうとする時期にイメージの悪化を避けようと、最大限の対