日本で職を探す時、履歴書に必ず入れなければいけないものは何だろうか。おそらく、生年月日と、顔写真だろう。 しかし、アメリカでは、このふたつは絶対に履歴書には入れない。面接官は、面接で年齢を聞くこともできない。ルックスや年齢を基準に雇用を決めることは違法であり、訴訟されてしまうからである。(ついでにいうならば、応募者に既婚か未婚かを聞くことも許されない)。 俳優の場合、ルックスで役が取れるかどうかが判断されるのは、しかたがないことだ。脚本で、「すごく太った20代の女性」となっている役を、痩せた50代の女性にやらせるわけにはいかない。しかし、見た目がその役の範疇に入るのであれば、正確な年齢がいくつであるかは、かまわないはずだ。それでも、IMDbをはじめとする、映画関係のウェブサイトには俳優の生年月日が掲載されているため、キャスティングディレクターに実年齢を知られてしまい、役を取れるチャンスが減