前回の関東大震災に引き続き、今回は「東日本大震災に伴って登場した新語・流行語」を取り上げます。これらを観察することによって、社会背景を探ろうという試みです。 もちろん震災は現在も進行している出来事です。おそらくこの記事が公開されているころには、新しい出来事が起こっていることでしょう。そのうえ執筆中の現在(3月28日)は、まだ被災された皆さんの生の声が筆者の耳に届きづらい状況が続いています。震災関連語をまとめる時期として早すぎるかもしれません。そこで今回は、現時点で登場している震災関連語の「備忘録」のつもりで書きつづってみました。 メディアによって異なる震災の名称 「今回の震災をどう呼ぶのか」について、マスメディアは若干の混乱を起こしているようです。 一連の災害(地震・津波・原発事故)の端緒となった2011年3月11日14時46分の地震には、気象庁が当日のうちに名前をつけています。地震の正式