厳しい環境のなかで起きた「異変」 帝国データバンクは1月7日、2024年に発生した「ラーメン店」経営事業者の倒産(負債1000万円以上、法的整理)件数が72件にのぼったと発表した。 前年(53件)と対比すると、実に“3割超”の急増となり、過去最多を大きく更新。また、店の業績をみると「赤字」が33.8%を占めるなど、利益確保が困難な店も急増している。 ラーメン店の倒産理由で多くを占めるのが競争激化だったが、今は物価高騰、人手不足、人件費上昇なども深刻な問題だ。 あらゆるコストが上昇し、値上げしたくても、「ラーメン1杯1000円の壁」に阻まれ価格転嫁できないまま、倒産を余儀なくされる店も多かったようだ。個人店の廃業を含めれば、相当数になるとみられる。 ところが、このような厳しい市場環境にあって、ある動きが高まりつつある。ずばり「大手外食企業の新規参入」だ。中にはM&Aにより時間をかけず市場シェ
