“12月8日”と聞いて、歴史上なにがあった日か、すぐに答えられる人は一体どれくらいいるでしょうか? 1941年の12月8日、「太平洋戦争」が始まりました。どのような背景が日本を戦争へと向かわせたのか、そして、なぜ内外に多くの犠牲を強いてまで戦争を行ったのでしょうか?現代日本人の将来を考えるときに、これまでの歴史から学ぶことは非常に重要な意味をもちます。そこで、All About 「よくわかる政治」ガイドの辻雅之氏に、太平洋戦争について教えていただきました。 1937年に始まった日中戦争。次第に戦線が拡大していくにつれ、東アジア・太平洋地域の現状維持を図るアメリカとイギリスは、日本に対する警戒の度を増していきました。日本勢力を封じ込めるためアメリカは中国に対する援助に踏み切り、1939年には通商航海条約廃棄を通告。アメリカの対中国援助と日米貿易縮小による資源難で、日本軍の進撃は鈍り、戦線は停