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ブックマーク / yayoi-2011.hatenablog.com (12)

  • 天才の涙 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    かつて、芹沢博文という破天荒で天才肌の棋士がいました。私が知っているのは晩年のテレビタレントというイメージのプロ棋士でした。 何かの番組で芹沢の話になりました。若い頃はめっぽう強くて、二日酔いでも将棋を指せば勝ってしまうというほどで、当然、名人になるものと人も思っていたそうです。ところが、酒好きが過ぎて将棋がおろそかになっていったといいます。 芹沢の弟弟子に中原誠(後の永世名人)がいました。ほどなくして、将棋の成績は中原に抜かれてしまいます。そんなある日、芹沢は突然、号泣したといいます。 このエピソードはで紹介されていて、当時は読んでいませんでしたが、先日図書館で探したらありましたので、原文をご紹介します。 ## その芹沢博文が、あるとき、激しく泣いた。 芹沢が屋台のオデン屋で飲んでいて、急に涙があふれてきたというのである。 そのとき、芹沢は、突如として、 『ああ、俺は、名人になれない

    天才の涙 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    sasanami
    sasanami 2017/06/14
    読んでいていろんなおもいが駆け巡ってしまうおはなしだった… 難しいと明言されても読みたいと願ってしまうスピンオフ…(自由律)
  • 編集長 沢考史 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    昨年の今日、6月9日、「永遠の一手」の連載が始まりました。大学入学時の同級生だった沢さんとの念願の一作でした。沢さんは先日、編集長を勇退し、異動となりましたので、直接編集を担当してもらうのは最初で最後の作品になりました。ギリギリ間に合ったという感じです。 私の手元には、秋田書店に就職が決まった年から今年までに届いた沢さんからの年賀状が22通、残っています。年頭の短い言葉ですが、まんが編集者としての熱い思いが伝わってきます。続けて眺めてみると、一編の作品のようです。毎年、年賀ハガキいっぱいに書いてくれているのですが、ここでは文章の一部を抜粋してご紹介します(私信なのでそのまま公開というわけにはいきませんが、概要ならOKという承諾を沢さんからもらっています)。 1989年 迷走せる就職活動の結論として、来春より秋田書店にてまんが編集をやっていくことにしました。まんがに取り組んでみるつもりです。

    編集長 沢考史 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    sasanami
    sasanami 2017/06/09
    この沢様の執念…!お陰で「永遠の一手」が生まれたともいえるので本当に感謝しかない
  • 御礼: 千葉大学生協ブックセンター様 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    レジ横の柱にA1版のポスターを貼ってもらいました。 ありがとうございます。 ポスター 平積みの様子

    sasanami
    sasanami 2017/01/15
    このポスターのようすはしょうじきちょっと見たいけどハードルが高い・・・・・あと平積みが整ってないのが気になる・・・・・
  • メインタイトル - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    1月12日の「将棋の監修について」の中で、メインタイトルについても少しふれました。松島さんが読んでくれて、次のような感想を届けてくれました。 > 「永遠の一手」のタイトルは確か作画でいっぱいいっぱいだった時に・・・・ > 編集長「永遠の一手でどうでしょう?」 > 松島「あ、すんなり入ってきます。とても良いとおもいます。」 > といった感じだったので(いろいろな案があった中で選んだとは聞いていましたが) > 「永遠の一手」までたどり着いた流れを実は知らなかったのです。 > 面白かったです。 長文の中に埋もれてしまいましたので、その部分だけ、続きの文章も含めた沢編集長の完全版メールをご紹介します。 On 2016/04/18 10:53, Sawa wrote: > 伊藤様 > > お疲れさまです。 > 沢です。 > > 「2030年、コンピューター将棋に挑む」 > のタイトルを考えてみました

    メインタイトル - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    sasanami
    sasanami 2017/01/15
    「永遠の一手」ってほんと~にめちゃくちゃよいタイトルだと思うけど案がいっぱい出てたんだなー・・・・ギャグみたいのもあるけど・・・
  • 御礼: 書泉グランデ様 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    沢さんから書泉グランデの様子が届きました。 ありがとうございます。 複製原画展示の様子 販売の様子

    sasanami
    sasanami 2017/01/15
    永遠の一手展開のようすがのってるぞい 複製原画はビースターズとバキもびっちり
  • 将棋の監修について - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    「永遠の一手」が発売されて1週間になりました。読者の皆様には感謝申し上げます。 以前にも書かせて頂きましたが、「永遠の一手」ではプロ棋士の監修を付けていません。それを気にされているご意見も散見されますので、今回はそのことについて書いておきたいと思います。 よく指摘されるのは次の2つですね。 上巻18ページ:将棋ロボット“詰め觔君”が歩から並べ始める場面 上巻80ページ:30手詰め 将棋は、作法として玉から並べます。歩から並べ始めるのはおかしいのではないかという指摘だと思います。 作法は、将棋来のルールではなく、人間が形成してきた礼儀(作法)です。作法までロボットに組み込む必要はなく、逆に、このままの方が無機質な機械を暗示しているようで、良いように思いました。一方の人間である羽内名人は、作法通りに玉(王)から並べています。 偶数手詰めはないというのはその通りです。 ただし、大きな数字を扱う

    sasanami
    sasanami 2017/01/13
    タイトル案や人物紹介文の変更についてなども
  • 電子書籍「栄光なき天才たち(伊藤智義原作版)」 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    あけましておめでとうございます。 2017年は新年早々「永遠の一手」の単行が出版されます。どうぞよろしくお願いいたします。 同じ日に「栄光なき天才たち」の電子版も出して頂くことになりました。どちらも秋田書店、沢編集長の担当です。大変ありがたく、嬉しい限りです。 「栄光なき天才たち」の電子化の話は、何年か前に別の出版社から電話が入ったのが初めてでした。私は断ったので、電話のやり取りだけで終わり、出版社名も正確には覚えていません。森田さんの単独版がビーグリーという出版社から電子化されていて、その会社の前身にビービーエムエフという社名がありました。そういえば、そういう名前だったような記憶が残っています。 なぜ電子書籍化を断ったかといいますと、集英社にもデジタル書籍の部門がありますので、いずれは(近いうちに)集英社から出るものと期待していたからです。「栄光なき天才たち」はヤングジャンプで連載され

    sasanami
    sasanami 2017/01/03
    伊藤先生のブログ更新されてた 「栄光なき天才たち(伊藤智義原作版)」電子版についても書かれてる~
  • 30年越しの夢の実現 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    「永遠の一手」は、3年越しの掲載となりましたが、30年越しの夢の実現でもありました。 私が沢さんと出会ったのは、30年以上前になります。大学入学の同期で、クラスメートでした。ここでは、同級生ということで、沢君と表記したいと思います。 今は違うかもしれませんが、当時の東大入試は少し変わっていて、願書に第2外国語を記載します。入学後、その第2外国語をもとにクラスが編成されます。当時(昭和58年)の第2外国語は3つ、ドイツ語、フランス語、ロシア語でした。 受験生にとっては(少なくとも私は)、合格できる保証もなく、(私は)外国語に興味もなかったので、軽い気持ちでロシア語を選択しました。当時は米ソ冷戦時代で、英語は勉強するのだから、第2外国語はもう一方の大国を選んでおくかな、という感じでした。 合格して驚いたのは、ふつうの感覚ではドイツ語かフランス語を選ぶものだという事実でした。入学した理科2類の新

    30年越しの夢の実現 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    sasanami
    sasanami 2016/12/09
    沢編集長と伊藤先生の縁…素敵なお話なのでみんな読んで・・・・・・・・。
  • 3年越しの掲載 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    少年チャンピオン編集長の沢さんが興味を示してくれて、3年越しの掲載が実現しました。 時系列に沿って、沢さんとのやり取りを示しておきたいと思います。メールの文章は、挨拶文やプライベートな内容などは、適宜、省略しています。 ・2014年10月8日 原稿送信(伊藤→沢さん) ・10月12日 返信(沢さん→伊藤) ・10月23日 第1回打合せ On 2014/10/24 11:02, Sawa wrote: > 伊藤様 > > 原作の方、大大大期待しております。 > 4人の天才をかっこよく深めて描き、3〜4話の構成にしていただける。 > もう満点の嬉しさです!! > 楽しみです!!! On 2014/10/27 15:01, Sawa wrote: > 伊藤智義様 > > 父と事をする機会があったので、伊藤さんの企画を話してみましたところ、大 > 変喜んで、ぜひ実現するべきと、やたらハッパをかけ

    3年越しの掲載 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    sasanami
    sasanami 2016/12/09
    色々重要な話が出ててビックリ、翔子ちゃんは翔太くんだったのか…。あと沢編集長のお父様にビックリ。
  • ジャンプ or チャンピオン - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    「永遠の一手」の原案は、2013年に、核となる部分を400字詰め原稿用紙50枚にまとめて書き上げました。問題は、どうすれば発表できるか、でした。私は、このときまでに、主なもので3回、漫画原作の仕事をしてきました。すべて集英社です。 1986〜1990年(+1992年) 「栄光なき天才たち」(ヤングジャンプ) 1996〜1997年 「BRAINS 〜 コンピュータに賭けた男たち」(ビジネスジャンプ) 2004年 「樋口一葉」(ちびまる子ちゃんの満点人物伝シリーズ) ところが、2013年にもなると、かつて担当して頂いた方々は、皆さん、すでに漫画編集部から他の部署に異動していて、直接のツテはなくなっていました。 こういうときの王道は、コンテストに応募して、採用されることです。しかし、漫画の新人賞に応募するわけにもいきません。「ドラマかな?」と思いました。 探してみると、科学技術振興機構(JST)

    ジャンプ or チャンピオン - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    sasanami
    sasanami 2016/12/07
    伊藤先生のブログがやたらとハイペースで更新されている…!沢様からのメールが掲載されていてドキドキしてしまった
  • 「名人に勝つことをめざす」ことと「実際に名人に勝つこと」の違い - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    将棋は礼に始まり、礼に終わります。「いくら悔しくても、『負けました』とはっきり言えなければ強くなれない」という言葉を聞くこともあります。2013年の「第2回将棋電王戦」。そこでも、プロ棋士は将棋ソフトに接続されたロボットアームに「負けました」と頭を下げました。プロ棋士なら当然なのかもしれませんが、研究者の立場から観ると、胸が痛む光景でした。 今日、人を対象にした研究には大きな制約が課せられています。研究機関には「生命倫理委員会」が設置されていて、「人間の尊厳及び人権の尊重」を守らなければ、人を対象にした研究を実施することはできません。そのことについては、9月3日のブログで記しました。研究者の視点からは、現在のコンピューター将棋とプロ棋士の対戦(対局)は、人工知能の研究とは離れてしまったと考えざるを得ません。 http://d.hatena.ne.jp/yayoi_2011/20160903

    「名人に勝つことをめざす」ことと「実際に名人に勝つこと」の違い - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
  • 永遠の一手特別編 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito

    永遠の一手・特別編が終わりました。私自身は、現在思っていることを形に残せて、当に嬉しく思っています。読者の皆様、作画の松島さん、担当の沢編集長に深く感謝申し上げます。 特別編が将棋の話と関係なくて、将棋を期待されていた方々にはすみません。「永遠の一手」の編のネームができてページ数が固まってきたとき、沢さんが「1巻でまとめるにはちょっとボリュームがありすぎて、2巻にするとちょっと薄くなってしまうんだよなあ」と思案顔で切り出しました。「じゃあ、ちょっと何か書いてみるので、面白ければ使って下さい」ということになりました。 編の原作を書くときに沢さんから受けた注文は「1話に1つは山場を入れて下さい」ということでした。ページ数を合わせるような指示はありませんでした。沢さんの中では、当初は単行1冊でまとまる程度を想定していたかもしれません。連載に合わせて原作を加筆修正していくうちに、全12話に

    永遠の一手特別編 - 「栄光なき天才たち」との日々雑感 by Tomoyoshi Ito
    sasanami
    sasanami 2016/11/21
    伊藤先生のコメントみんなよんで・・・
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