モノづくり現場を数多く取材してきたジャーナリスト・本田雅一氏による“モノづくりコラム”の新連載。テクノロジーを起点に多様な分野の業界、製品に切り込んできた本田氏による珠玉のエピソードを紹介しつつ、独自の鋭い視点で“次世代のモノづくり”のヒントを探る。(編集部) グーグルの手詰まり感 家電のデジタル化が進み、さらにネットへの接続機能が当たり前になってきている昨今、インターネットビジネスの潮流は、製品開発を行ううえで重要な関心事といえる。遠くハードウェア開発の位置から見ていると、インターネット関連ビジネスはここ数年、安定した流れにあるように見えるかもしれない。しかし、実のところ大きな転換期に入り始めているというのが、もっぱらの見方だ。 その象徴ともいえるのが、グーグルの手詰まり感だ。好調な本業の業績を受けて、グーグルは続けざまに新しい提案を行ってきた。さらにプライベートの開発者イベントであるG