【カブール時事】アフガニスタン再建の行方を占う大統領選挙の投票が20日、厳戒下で行われた。優位に立つ現職のカルザイ大統領(51)が決選投票を待たずに当選できるかどうかが焦点。選挙の結果は、同国を主戦場とするイスラム過激派相手の「テロとの戦い」にも影響しそうだ。カルザイ大統領は同日、投票終了後に記者会見し「国民はロケット弾や爆弾、威嚇に屈せずに投票に参加した」と述べ、反政府武装勢力タリバンの攻撃にもかかわらず、選挙は成功だったと宣言した。 この日は北部のバグランで武装勢力と治安部隊が衝突、AFP通信によれば武装勢力側の22人が死亡し、投票所が開けない事態になった。さらに同通信によると、アフガン全土でこの日、市民9人、警官9人、兵士8人が死亡。死者は双方合わせて50人近くに上った。カルザイ大統領は、全34州中15州で73回の攻撃が同日だけであったことを明らかにした。ただ、大部分の投票所では無