DNA鑑定で血縁関係がないことが分かった場合、法律上の父親と子どもの関係を取り消すことができるかどうかについて、9日、最高裁判所で双方が意見を述べる弁論が開かれました。 判決は来月言い渡され、DNA鑑定の技術が進歩するなか、法律上の父と子の在り方について最高裁の判断が注目されます。 裁判は関西と北海道の2組の夫婦や元夫婦の間で起こされたもので、いずれも妻と子どもがそれぞれの夫側に対し、法律上の親子関係を取り消すよう求めています。 民法は「婚姻中の妻が妊娠した場合は、夫の子どもと推定する」と定めていますが、妻側はDNA鑑定した結果、99パーセント以上の確率で別の男性の子どもだと判断されたことなどを根拠に「夫の子どもと言えないことは明らかだ」と主張しています。 9日、最高裁で双方が意見を述べる弁論が開かれ夫側は「血縁関係がなくても養子などの親子は存在しており血縁だけで子どもを引き離すのが適切と