受託ソフト開発の国内需要が減少する中、受託開発とクラウドサービスを組み合わせたような事業を展開する企業が現れた。 受託ソフト開発の国内需要が落ち込み続けるのに対して、クラウドサービスの利用者がますます増えている。数年以内に、クラウドサービスの比率はITサービス市場の3割を占めると言われている。そうした中で、受託ソフト開発とクラウドサービスをミックスしたような事業を展開するIT企業が現れた。ITホールディングスの中核事業会社、TISの出身者が設立したソニックガーデンだ。 弁護士のような顧問契約を交わす ソニックガーデンの倉貫義人代表取締役社長兼CEOは、伝統的な受託ソフト開発の方法に疑問を持っていた。ユーザー側の一括発注、IT企業側の人月ベースによる見積もりである。IT企業とユーザーのゴールが異なるようにも思えた。IT企業のゴールはシステムの納品にあり、そこに至るリスクを減らし失敗しないよう