17日に開票されたロシア大統領選(任期6年)で勝利が確実になったプーチン氏は17日深夜、モスクワの選対本部を訪れ、「選挙結果は国民の信頼と期待の表れだ」と勝利を宣言した。また、「ロシア人は一つの家族だ」と国民の団結を強調した。ウクライナ侵略を「ロシアの主権を守る戦い」だと正当化し、記録的となった高い投票率は有権者がそれを理解していたためだとも主張した。 【画像】ナワリヌイ氏の妻ユリアさん プーチン氏はまた、報道陣との質疑応答で、2月に露北極圏の刑務所で反体制派指導者ナワリヌイ氏が急死したことについて「悲しい出来事だ」と発言。ナワリヌイ氏と、欧米側に収監されているロシア人の囚人を交換する計画がナワリヌイ氏の死去前に合意に達していたとも主張した。 囚人交換によるナワリヌイ氏の釈放計画の存在は、ナワリヌイ氏の死去後の2月下旬、ナワリヌイ氏の陣営幹部が公表。プーチン氏に近いオリガルヒ(新興寡占資本
2月にロシアの反体制派アレクセイ・ナワリヌイ氏が獄死し、妻のユリアさんは3月17日開票の大統領選で反プーチン運動を呼びかけている。ユリアさんについての報道を調べた今井佐緒里さんは「主婦だったユリアさんは4年前にナワリヌイ氏が毒殺されかけたとき、メルケル首相に助けを求めてドイツに夫を運び、命を救った。それ以来、彼女は欧米でも有名になり『強い女性』というイメージで知られるようになった」という――。 ■2020年に夫が毒殺されかけ、ユリアはプーチンに手紙を書いた 2020年8月20日、シベリアのトムスク発モスクワ行きの飛行機の中で、夫アレクセイは突然苦しみだした。 このときの様子は携帯で撮影された。彼が苦しみ叫ぶ声が、ドキュメンタリー映画『ナワリヌイ』の中でも生々しく登場している。 ちなみにカナダ人ダニエル・ロアー監督のこの作品は、第95回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した ユリアのツ
3月1日、冬の分厚い灰色の雲に覆われたモスクワ南東部「悲しみの癒し」教会。 2月16日に獄中で死亡したロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の葬儀には大方の想定を超える多くの市民が集まっていた。 独立系の調査プロジェクト「ホワイト・カウント」によれば、その数は少なくとも1万6500人に上るという。 【画像】ナワリヌイ氏の葬儀が「反戦デモ」に―群衆の中で聞いた”不服従”の声「諦めない」 驚くのは、その人数の多さだけではない。 集まった人たちは、葬儀が行われた教会から埋葬先の墓地までおよそ3キロの距離を「反戦」のシュプレヒコールを上げて行進したのだ。 その間、治安部隊はほとんど実力を行使しなかった。むしろ交通を整理し、年寄りを気遣った。 こんなことは、プーチン政権によるウクライナ侵攻後の2年間ではじめての出来事だ。 現場では、一体なにが起こっていただろうか? 集まった人々はどのような気
ロシア北極圏の刑務所で急死したと2月16日に発表された野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)の葬儀が1日、モスクワ南部で執り行われた。 葬儀の行われた教会や墓地には、ナワリヌイ氏を追悼するために数千人の市民が集まった。多くの人が花を持ち、ナワリヌイ氏の名前や反政府のメッセージを連呼した。
ロシアの刑務所で死亡した反体制指導者ナワリヌイ氏をめぐり、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演した自民党の佐藤正久元外務副大臣は、日本政府に人権尊重の観点からの対外発信を求めた。 元外務副大臣 自民・佐藤正久議員「いきなり捕まえられて、刑務所に入れられて、転々とさせられ、ことしからは極寒の北極圏の刑務所にいて、拷問を受けていたということは、これは人権重視の日本としては、もっと強く、この部分は言った方がいいと思う」 一方、2023年、ロシアを訪問した鈴木宗男議員は、日本の外交方針に疑問を呈した。 元官房副長官・鈴木宗男議員「北方領土問題がある、平和条約交渉がある場合、どこかで折り合いをつけなければ、問題解決ができませんよ、国益の観点から。あるいはエネルギーの問題がある、水産物の問題がある、200カイリの問題がある。ここでトータルで考えるのが政治ですからね」 また、ロシアとウクライ
ロシアの人権団体はモスクワの警察が獄中死したナワリヌイ氏の追悼に献花に訪れた市民を24時間態勢で監視・特定していたとする内部文書を公表しました。ロシア内務省は「事実ではない」と主張しています。 ロシアの人権団体「森を歩く」は20日、警察を所管するモスクワ内務省の内部文書だとする命令書をSNSで公表しました。 文書にはナワリヌイ氏が死亡した翌日の17日付で「犯罪の可能性を防ぎ、公序良俗に違反する人物の特定のため」献花場所を24時間態勢で監視し、献花するすべての人を特定するよう命じています。 公表した人権団体は「情報を流してくれた勇敢な人々に感謝する」と投稿しています。 一方、ロシア内務省は報道を受けて「この文書は存在しない」と発表しました。 ただ、献花に訪れる記念碑の前では警察・治安部隊が常に監視を続けています。 ロシアではナワリヌイ氏が死亡した16日以降の3日間で400人以上が拘束されてい
19日、ロシア北部ヤマロ・ネネツ自治管区の連邦捜査委員会事務所から出るナワリヌイ氏の母親(左)と弁護士(ロイター=共同) プーチン政権と対立し、北極圏の刑務所で死亡したロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の広報担当者は19日、当局が現地を訪れたナワリヌイ氏の母親と弁護士に、14日間かけて「化学検査」を行うと通知したとX(旧ツイッター)で明らかにした。「殺人の痕跡を隠蔽するための露骨なうそだ」と非難した。 【写真】ナワリヌイ氏妻「アレクセイならやはりここに」 当局は遺体の引き渡しを拒んでいる。ナワリヌイ氏の妻ユリアさんも19日の動画声明で、遺体引き渡し拒否は猛毒の痕跡が消えるのを待つためだと主張。「(われわれは)プーチンがなぜ3日前に夫を殺害したのかを知っており、近くお伝えする。誰がどう罪を犯したのか突き止める」と宣言した。(共同)
11月の米大統領選で共和党候補となる公算の大きいトランプ前大統領は19日、ロシア反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の死亡によって「米国で何が起きているかについて認識を深めている」とコメントした。2023年4月撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly) [ワシントン 19日 ロイター] - 11月の米大統領選で共和党候補となる公算の大きいトランプ前大統領は19日、ロシア反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の死亡によって「米国で何が起きているかについて認識を深めている」とコメントした。 トランプ氏によるナワリヌイ氏の死亡に関する発言は初めて。ただ、バイデン米大統領や他の欧州諸国首脳らとは異なり、プーチン大統領を非難する内容ではない。 トランプ氏は「いかさま(crooked)急進左派の政治家、検事、判事による破滅に向けた緩慢かつ着実な前進だ。国境開放、不正選挙、法廷での著しく不当な
ロシア・サンクトペテルブルクで政治弾圧犠牲者の記念碑に献花し、ナワリヌイ氏に弔意を示す女性=18日(AP=共同) 北極圏の刑務所で死亡したロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の広報担当者は19日、現地を訪れているナワリヌイ氏の母親と弁護士が遺体安置所を訪れたが、当局が中に入るのを許可しなかったとX(旧ツイッター)で明らかにした。死因は特定されておらず、調査延長を告げられたとしている。 広報担当者によると当局側は、調査に要する期間を明らかにせず、安置所に遺体があるかどうかの確認も拒否した。人権団体「OVDインフォ」は19日、遺体を親族側に引き渡すよう求める連邦捜査委員会宛ての市民のアピールが5万6千件を超えたと明らかにした。
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