スターダムにおいて、鹿島のキャラクターは異彩を放っている。黒いコスチュームをまとった細身の体には、ふてぶてしさと自信が同居しているように見える。 「鹿島沙希はキャラクターではない。不思議とリング上では素の自分が出せるし、どこへ行っても応援し続けてくれるキモオタのことは大好きです」 「見るんじゃなくて、自分でやりたいの?」 島根県で過ごした少女時代。いつの間にか、鹿島はプロレスというものに魅了されていた。 「お母さんがプロレス大好きで、夜中にテレビで見ていたんです。私も自然に、起きていたら一緒に見るようになった。小学校高学年くらいですね。島根でプロレスが開催されるときは、会場でも観戦しました。でも、女子プロレスは知らなかったんですよ。ある日、たまたまチケットをもらったんですけど、あまり興味はなかったんです。失礼な話ですけど、『女子プロレスか、どうしようかな?』みたいな。正直まったく乗り気じゃ
![「高校行ってないです。友達いないです。そんな私に目標ができた」“キモオタ”たちを魅了する悪の華・鹿島沙希の女子プロレス道(原悦生)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6ce45c003bc08b2f358efe1d85edcc7b813a5330/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F9%2F4%2F-%2Fimg_9489e74e2536b22a12c56568fc73444b173880.jpg)