菅義偉政権は16日に発足から半年を迎える。高い支持率で船出したものの、新型コロナウイルスへの対応の迷走で暗転。首相の長男が絡む総務省接待問題などの不祥事が重なり、政権の土台を揺さぶられ続けた。衆院議員の任期は10月に迫る。解散戦略は、コロナ感染状況と支持率の行方に左右されるとはいえ、視界不良のままだ。 【写真】秋田時代、友人と実家近くの川で捕ったマスを手にする菅氏 「新型コロナウイルス対策をはじめ、重要課題について議論を重ね、協力を深めていくことで一致した」。13日未明の首相官邸。首相は初めて参加した日米豪印首脳会談後、記者団に対し、成果を強調した。首相は4月上旬に訪米し、米国のバイデン大統領と一番乗りで対面会談する予定。外交成果で政権浮揚につなげる思惑もある。 この半年は、苦境の連続だった。昨年9月の支持率は70%前後を記録。解散風が吹き荒れた。だが、昨秋の「第3波」に直面し、消費刺激策